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デリカフーズ Research Memo(6):今期は東京第二FSセンター新規稼働による費用増を見込む
*18:36JST デリカフーズ Research Memo(6):今期は東京第二FSセンター新規稼働による費用増を見込む
■決算動向
(2)2014年3月期見通し
2014年3月期の業績は、売上高が前期比3.2%増の25,000百万円、営業利益が同5.3%減の641百万円、経常利益が同5.1%減の630百万円、当期純利益が同17.3%減の340百万円と2期ぶりの減益を見込んでいる。2013年7月に東京第二FSセンターが新規稼働し、人件費や償却費、消耗品費など合計約70百万円の費用増が発生することが見込まれるのが主因だ。
2011年3月期に稼働した東京第一FSセンターは生産能力が年間約6,000百万円あったが、同センターの在庫管理機能やピッキング機能、配送機能などが顧客から高く評価され、新規顧客の増加にもつながるなどで、現状、週末にはほぼフル稼働状態まで受注が拡大していた。このため、東京第二FSセンターの建設に着手し、この7月に稼働することになる。総投資額は約1,800百万円(土地約600百万円、建物約1,000百万円、機械装置約200百万円)、生産能力は約4,000百万円(うちカット野菜約1,500百万円)の大型野菜流通センターで、東京第一FSセンターと合わせると約10,000百万円の能力規模になる。
デリカフーズ<3392>では、新規顧客として大手外食チェーンなども新たに獲得したほか、既存顧客の納入シェア拡大も見込まれることから、東京第二FSセンターに関しても比較的早い段階で稼働率が一定水準に達するものとみている。
足元の市場環境について、外食産業の月次売上高動向はほぼ前年並みで推移しており、前期から大きな変化はみられない。ただ、ファーストフードやファミリーレストランなどのメニューでは、一時のような低価格志向は弱まっており、同社が得意とする「健康」を軸にした素材の品質にこだわったメニューが増える傾向にある。また、「給食・宅食・医療・介護施設」向けに関しても順調に売上高が拡大している。このため、同社の収益状況に関しても4、5月は利益ベースで期初の会社計画を2割程度上回るペースで推移している模様だ。
元々、2014年3月期の利益計画は新工場が稼働することもあって、保守的に見積もっていたこともある。東京第一FSセンターの稼働初年度であった2011年3月期において、立ち上げに伴う費用が想定以上に嵩み、大幅減益となった経験があるためだ。ただ、今回は前回の立ち上げ時の経験もあり、一時的に生産性が低下したとしても短期的なもので収益を圧迫するリスクは低いと弊社ではみている。また、新たな契約先として大規模農家の開拓を進めていくほか、従来はグループ子会社で個別に調達していた商品をグループで一括して調達するなどして、仕入コストの低減も進めていく方針だ。このため、野菜の市況が今後も安定して推移するようであれば、経常利益は前期並みの水準を確保する可能性が高いと弊社ではみている。また、今後景気の回復が本格化して外食産業の売上回復も鮮明化してくれば、増収増益となる可能性も十分でてこよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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