デリカフーズ Research Memo(5):機能性研究を活かした提案型営業で過去最高業績を更新

2013年7月4日 18:36

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記事提供元:フィスコ


*18:36JST デリカフーズ Research Memo(5):機能性研究を活かした提案型営業で過去最高業績を更新

■決算動向

(1)2013年3月期業績について

5月10日に発表された、デリカフーズ<3392>の2013年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.5%増の24,224百万円、営業利益が同9.8%増の676百万円、経常利益が同12.5%増の663百万円、当期純利益が同74.7%増の411百万円となり、売上高、利益ともに過去最高を更新する決算となった。

「抗酸化力」など機能性研究の成果を活かした提案型営業を推進し、外食産業向けでの新規顧客開拓、納入シェアの拡大が進んだことに加えて、弁当・惣菜や給食業界など中食産業向けも順調に拡大したことが主因だ。売上高の84.7%を占める外食産業の同期間における売上高成長率が1%弱だったことから、同社の外食業界における市場シェアも拡大したものと推察される。また、中食業界向けに関しては、2011年3月期に東京第一FSセンターの稼働以降、同センターが食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000認証を取得したこともあって、「食の安全・安心」への取組みが評価され順調に売上高を拡大している。増収寄与度の大きかった業種は、ファミリーレストラン、ファーストフード、給食、弁当・惣菜の順となっている。

また、商品別ではカット野菜が前期比5.2%増の7,830百万円、ホール野菜が同4.8%増の13,415百万円とそれぞれ堅調に推移したが、その他は日配品が伸び悩み同0.9%増の2,978百万円に留まった。

営業利益の増益要因は、増収効果に加えて名古屋デリカフーズで野菜カット工場を2拠点から1拠点に統合したことによる経費削減効果がでたこと、また、期の前半は野菜価格が安定して推移し原価率の改善要因に繋がったことなどが挙げられる。なお、2013年3月期は生産現場における改善活動の強化を目的にコンサルタント費用24百万円を計上している。

売上高営業利益率でみると2.8%と前期比で0.1ポイント上昇した。販管費率が人件費、コンサルタント費用の増加で0.4ポイント上昇したものの、原価率が0.5ポイント低下したことでカバーした。また、当期純利益の増益率が大きくなっているが、これは2013年3月期に特別利益として投資有価証券売却益16百万円、受取補償金14百万円計上したこと、また前の期に特別損失として66百万円を計上した減損損失が2013年3月期には無かったことが主因だ。

貸借対照表に関してみると、総資産額は2012年3月末比で753百万円増の11,379百万円となった。主要な変化点としては東京第二FSセンター建設にあたっての土地取得(601百万円)を中心に、有形固定資産が881百万円増加したこと、また、対応する格好で有利子負債が622百万円増加している。

キャッシュフローの動きに関しては、営業キャッシュフローが457百万円と前期と比較して減少しているが、これは法人税等の支払額が増加したためだ。また、投資キャッシュフローでは、土地取得費用を中心に有形固定資産の取得費用が拡大したことでマイナス幅が大きくなっている。また、設備投資資金需要を借入金で賄ったため、財務キャッシュフローは559百万円の黒字となった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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