デリカフーズ Research Memo(2):配送先は全国で約10,000店舗程度と業界最大規模

2013年7月4日 18:22

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記事提供元:フィスコ


*18:22JST デリカフーズ Research Memo(2):配送先は全国で約10,000店舗程度と業界最大規模

■事業概要

(1)事業内容と特徴

デリカフーズ<3392>の事業は、契約農家や市場などから仕入れた野菜を顧客の要望に合わせて加工し配送するカット野菜事業と、仕入れた野菜をそのまま配送するホール野菜事業、その他事業に分けられる。その他事業には日配品(卵、豆腐、冷凍食品など)の販売、業務委託、コンサルティング業務が含まれている。業務委託とは、同社が現在物流拠点を有していない北海道、東北の一部エリア、中国・四国地域において協力企業に配送を委託しており、その部分にかかる売上となる。コンサルティング業務とは子会社のデザイナーフーズが外食企業などに対して行っているメニュー提案などのコンサルティングや食品の栄養成分に関する受託分析サービスのことである。

直近5年間の部門別売上高推移でみると、構成比率はホール野菜が55%、カット野菜が32%、その他が13%とここ数年、その比率はほぼ一定で推移している。部門別の収益性に関しては、顧客ごと、発注量ごとに販売単価も変わってくるため、特に偏りはないとみられる。

業態別売上構成比では、2013年3月期の実績でファミリーレストランが59.6%と最も高く、次いでファーストフード、居酒屋、食品メーカー・問屋の順となっている。外食産業向けが全体の84.7%、中食産業向けが15.3%といった構成になっており、主な顧客としてはモスバーガー、日本ケンタッキー・フライド・チキン<9873>、SUBWAY、デニーズ、ロイヤルホスト<8179>、すかいらーく、ワタミ<7522>、庄屋、サークルKサンクス、セブンイレブン、オリジン弁当などがある。配送先は全国で約10,000店舗程度あり、青果物専業の流通企業としては業界でも最大規模となっている。

同社事業の特徴は、カット野菜の国内最大手企業ということだけでなく、外食産業など顧客企業が繁盛するためのコンサルティング業務(メニュー提案)も同時に行っていること。また、「健康」のために野菜の栄養価などの分析や研究開発などを大学院や各種研究機関と提携して行うなど、安全で健康に寄与する野菜市場の拡大に研究開発面から積極的に取り組んでいるという点にある。同社のこうした取り組みは、国民の健康増進だけでなく、国内農業の発展にもつながることから、社会的貢献度の極めて高い企業としても評価されよう。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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