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ファーストリテ、イノテックなど/本日の注目個別銘柄
<9983> ファーストリテ 34800 -500買い先行も伸び悩む。前日には6月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比20.5%増、前月の同10.9%増に続いての2ケタ増、かつ、増収率は一段と高まる格好に。気温の上昇も加わって夏物商品の売上が好調であったもよう。下半期の業績上振れ期待などは一気に高まる状況に。ただ、需給主導の展開など、株価はファンダメンタルズ以外の要因で動いてきている面も強く、全体相場の反落に押される形ともなっている。
<7201> 日産自動車 1051 +6買い先行。6月の米国自動車販売動向が好感材料にも。業界全体での販売台数は市場予想を上回る着地となり、5年半ぶりの高水準となっている。個別では同社の前年同月比は12.9%増、市場想定線ではあるが、トヨタ<7203>やホンダ<7267>との比較では伸び率が高まる状況に。一方、6月の中国販売に関しては再度のマイナスに転じる。
<2587> サントリーBF 3145本日、東証1部に新規上場。昨年の日本航空<9201>以来の大型IPOとして注目度が高まっていた。公募価格3100円をやや上回る3120円の初値をつけ、その後も初値を割り込むことなく堅調な動きが続いている。IPO市場が活況ななかでは低調スタートになった格好だが、超大型案件の初値パフォーマンスは抑制される傾向が強く、ほぼ市場想定どおりの展開とみられる。売り急ぐ動きも目立っていない。一方、直近の大型案件のセカンダリーにおけるパフォーマンスは良好なものが目立っており、今後のインデックスファンドの資金流入期待などを高める動きにも。
<2395> 新日本科学 1689 +300ストップ高。日本網膜研究所と業務提携契約を締結と発表している。日本網膜研究所の再生医療実用化に向けた取り組みに対して、非臨床分野を独占的に受注することになるようだ。ビジネスチャンスの拡大が想定されるほか、日本網膜研究所の上場が近いと観測されているため、関連銘柄としての位置づけの高まりもプラスに。なお、今年4月には資本提携も発表している。
<8270> ユニー 630 -54下げ目立つ。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は68.5億円で前年同期比29.8%減益、上半期計画189億円、同9.1%減益見通しに対して低調スタートに。市場コンセンサスは80億円程度であったとみられ、業績下振れ懸念などが強まる格好に。コンビニエンスストア事業の伸び悩みなどが響いているもよう。メリルリンチ(ML)では投資判断「アンダーパフォーム」継続で、目標株価を700円から600円に引き下げている。
<7453> 良品計画 8170 -450売り優勢。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は57.3億円で前年同期比1.4%減益、通期17.9%増益予想に対しては低調なスタートとなっている。会社計画比でも利益面では未達であったもよう。急速な円安の悪影響に加えて、値引き拡大による粗利益率の悪化も想定以上であったもよう。円安のマイナスインパクトの大きさなど意識される状況にも。<8245> 丸栄 239 +50上昇率トップ。前日に第1四半期の決算を発表、最終利益は0.6億円で上半期予想の0.3億円を大幅に上回る着地となっている。営業利益ベースでは進捗率約5割と想定線推移と見られるものの、仕手系色の強さを妙味に、短期資金の関心が再燃する状況につながっている。また、東証では日々公表銘柄指定を解除、信用取引規制の緩和もプラス材料視。
<9880> イノテック 480 +46急伸。東芝<6502>が四日市工場において半導体の生産能力を増強すると発表している。これを受けて野村では、同社のBISTテスタなど後工程装置の需要も増加すると指摘している。製造装置各社の中でも、東芝の設備投資による業績への影響が大きい同社やディスコ<6146>などに注目としている。
<4548> 生化学工業 1304 +92大幅高。みずほ証券では投資判断「買い」継続で、目標株価を1410円から1470円に引き上げている。為替の前提、減価償却方法の変更から業績予想を上方修正。また、戦略製品Gel-Oneが順調に立ち上がるなど開発パイプラインの充実を背景に、14.3期からは第3次成長期に入ると予想している。
<6503> 三菱電機 1023 +34しっかり。JPモルガンでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価は1200円継続ながら、足元の株価調整で上昇余地が大きくなったとの見方。FA、パワー半導体の受注が上振れ傾向で推移しているほか、原子力関連ビジネスも見込みを上回って推移のもようと。原発再稼動に向けた安全対策の強化を背景に、電源装置や非常用発電装置などの需要が拡大している。《FA》
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