関連記事
USS Research Memo(12):シェア40%との目標変わらず、8月稼働の名古屋新会場に期待
*19:42JST USS Research Memo(12):シェア40%との目標変わらず、8月稼働の名古屋新会場に期待
■中期戦略
中期戦略に関しては、従来通りの方針から特に変わりはない。オークション市場の業界シェアは40%を目標としている。ここ2年ほどはシェアが低下気味だが、これは補助金制度の原資を活用したメーカー系ディーラーのシェアアップが要因で、基本的に競争力は強さを維持したままだ。2013年1-3月期にはシェアは33%台まで回復しており、2013年(暦年ベース)のシェアは5年ぶりに拡大する公算が大きい。
USS<4732>ではシェア拡大戦略として、オークション会場への参加者を増やすことで成約率を上げ、出品者にとってビジネスチャンスの大きい会場であるとのアピール度を増す方針。さらに会場そのものの収容能力拡大や、移転リニューアルによる環境整備を進めることによって、更なる出品台数の拡大を図り、市場シェアの拡大につなげていく戦略だ。
ただ、既存会場だけではシェア35%程度が限界とみられるため、残りはM&Aによって拡大していく必要がある。同社では買収基準(黒字体質であり、投資回収期間で5年程度の案件)に合致する案件が出てくるまでは無理なM&Aは行わない方針で、現段階ではまだ基準を満たす案件が出てきていないと言う。エリア別では関西エリアのシェアが相対的に低いため、同エリアの開拓が今後の課題となってこよう。
拠点戦略に関しては、前述したように8月下旬に総工費90億円をかけた名古屋新会場が稼働する。既存会場の6レーンを10レーンへ拡張させ、これにより現在は9時半から20時までのセリ時間で1日8,000台を流していたのを、18時までに短縮することが可能となる。成約が集中する時間帯は13~16時の時間帯のため、オークション時間が短縮するだけでなく、成約率も上がる可能性がある。また、駐車場スペースも新会場では同じ建物内に用意されるなど、利用者にとっても利便性の高い会場となっており、集客数の増加も期待される。名古屋会場は全オークション会場で東京会場に次ぐ2番目の規模で、出品台数構成比も全体の約17%を占めるだけに、稼働後の動向が注目される。
また、岡山会場でも出品強化に向けて、交通の利便性の高い高速道路インターチェンジ付近に土地を購入し、土壌改良工事を開始した。10月にも着工を予定しており、2014年5月の完成を目指している。総投資額は約30億円の見込みとなっている。このほか、北陸会場でも新たな移転場所を探しているが、適当な物件が見当たらないため、現在の会場の補修で対応していくかどうか、現在検討中となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
スポンサードリンク

