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トヨタ、Vテクなど/本日の注目個別銘柄
<7203> トヨタ 5990 +90買い先行。全体相場の地合い改善や為替の円安に加えて、メリルリンチ(ML)が自動車セクターのカバレッジを再開、同社の投資判断は「買い」としており、支援材料になっている。好調な米国市場に加えて、中近東など収益性の高い地域での販売好調も評価材料と。大手3社の中ではトップピックとしている。なお、MLでは同社の他、富士重<7270>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>なども「買い」推奨としている。
<6723> ルネサス 395 +13買い優勢。携帯電話用のシステムLSI事業から撤退すると発表している。約1430人の従業員を削減、事業撤退に伴う損失を今期以降に計上するとしている。赤字事業であり、かつ、競争の厳しさから今後の収益化期待も高めにくかったため、思い切ったリストラを評価する動きが先行している。
<8750> 第一生命 143200 +7500強い動きが目立つ。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も158000円から190000円に引き上げている。多くの金融株のサブセクターのバリュエーションは昨年後半から切りあがっているが、なかでは保険株が取り残されているとの評価。金利低下懸念の後退、他の2社とのギャップが縮小傾向にある一方でバリュエーション格差は依然大きいとして、生保株の中でのトップピックと位置づけているもよう。
<9843> ニトリ 8000 -170さえない。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は189億円で前年同期比1%増と横ばいにとどまっている。コンセンサスの200億円前後を下回る格好に。SMBC日興証券では投資判断「3」を継続、円安、消費増税がデメリットになり、今期は増収増益記録を維持するのは難しくなっていると指摘。今期は5%の営業減益を予想しているようだ。
<4185> JSR 2006 +87買い先行。三菱UFJでは投資判断を新規に「アウトパフォーム」、目標株価を2200円としている。ArFレジストのシェア上昇が14.3期下期から、S-SBRの業績本格貢献が15.3期からと、期待分野の拡大タイミングが見えるところまできたと評価している。なお、三菱UFJでは電子材料セクターの新規カバレッジのなかで、同社の他に日本ゼオン<4205>も新規で買い推奨へ。
<8880> 飯田産業 1682 +149大幅高。経営統合するパワービルダー6社の株式移転比率が発表されている。同社1株に対して共同持株会社の普通株式を1株割当て交付する。最も時価総額が大きい一建設の前日の終値を基準とすると、理論株価は1751円程度になる。前日終値との比較では、6社の中で同社のプレミアムが最も大きくなっている。
<7717> Vテク 238900 +36200上昇率トップ。特に個別の材料は観測されていないが、シャープ<6753>が中国大手と省エネ液晶パネルの合弁生産を行うと発表しており、同社の液晶製造装置の需要増につながるといった思惑なども高まる展開のようだ。過去には、シャープと鴻海の提携が伝わったときも、株価の思惑材料とされた経緯がある。20万円レベルまでの株価下落で、調整一巡感なども強まる状況か。
<9633> 東京テアトル 151 +11急伸。コナミ<9766>が「ホテル西洋銀座」の入っていた銀座テアトルビルを同社から178億円で取得すると発表している。同社にとっては、もともと売却の方向性は定まっており、上半期において固定資産売却益37.8億円を計上することも発表しているが、あらためて財務体質の改善を評価する動きが優勢に。また、不動産株高の流れが含み資産関連に波及してきていることなども支援に。
<7718> スター精密 1073 -9さえない。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は0.6億円の赤字(前年同期比で5億円の悪化)となっており、ネガティブ視される格好のようだ。工作機械や精密部品の収益悪化が背景。市場コンセンサスを下回っており、通期業績の上振れ期待などは後退する状況に。《FA》
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