ICANNのワーキンググループ、現行のWHOISシステムの廃止に向けて検討中

2013年6月27日 13:28

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 インターネットのドメインを管理する組織であるICANNのワーキンググループが、ドメイン情報を取得に使用されている「WHOIS」のシステムを根本的に見直すことを検討しているそうだ(COMPUTER WORLD本家/.)。

 現在のシステムはアクセスの集中などからさまざまなデッドロックが発生、不具合が多いと認識されていたにもかかわらず10年以上もの間、改善されてこなかったためだという。そのため、ICANNのThe Expert Working Group on gTLD Directory Services(EWG)と呼ばれるワーキンググループが、WHOISに変わるシステムとして中央のリポジトリから提供される中央集約型のデータベース型システム「aggregated RDS [registration data service](ARDS)model」への転換を提案している。

 ARDSモデルでは、データベースはICANNによって認定されたサードパーティーにより運営される。また、ドメイン情報を取得する場合、領域情報にアクセスする権利を事前申請する必要があるという。EWGの報告書によれば、ARDSを採用することでドメイン情報取得の濫用やプライバシ規制の遵守、スケーラビリティの向上などが実現できるそうだ。

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