KLab、タマホームなど/本日の注目個別銘柄

2013年6月25日 16:09

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記事提供元:フィスコ


海運株中国株安の中も業種別上昇率の2位。バルチック指数が13営業日続伸、ほぼ7ヶ月ぶりの水準にまで上昇しており、物色の手掛かり材料になっている。また、クレディ・スイス(CS)では、ケープサイズ市況が反発、過去6ヶ月間で初めてキャッシュコストの水準を上回ってきていると指摘しており、支援材料に。中国株式市場の下げ止まりなども買い安心感につながる。

<3656> KLab 972 +150ストップ高比例配分。マイクロソフトとスマホ向けゲーム開発で提携と報じられている。同社がマイクロソフトからライセンス供与を受け、家庭用ゲーム機やパソコン用ソフトをスマホ用に開発し直して配信していくもよう。マイクロソフトの自社開発ソフトは数百タイトルにのぼるとされており、同社の業容拡大につながると期待されるほか、マイクロソフトとの関係構築自体もポジティブに受け止められる格好へ。

<6369> トーヨーカネツ 251 +8人気化。米エネルギー省が年内にも、シェールガスの対日輸出を追加承認と報じられている。つれて、シェールガス関連の材料株として短期資金の矛先が向かう格好になっているようだ。シェールガスの輸入量拡大に伴って、タンクの需要も拡大していくとの思惑が先行へ。

<4301> アミューズ 2353 +175大幅高。サザンオールスターズが5年ぶりに活動を再開すると伝わっている。8月に新譜を発売するほか、ライブツアーもスタートさせるもよう。所属する芸能事務所である同社には、業績インパクトが強まるとの期待感が先行する格好に。なお、2008年にサザンオールスターズが活動休止を発表した際は商いを伴って急落、ここ10年ではそのときの売買高が最高水準となっている。

<2193> クックパッド 2472 -106売り優勢。メリルリンチ(ML)では、目標株価は1495円から2810円に引き上げているものの、投資判断は「買い」から「中立」に格下げへ。株価は当面の好材料を織り込んだとの判断。課金純増ペース鈍化が短期で顕在化する可能性などは低いと考えている一方、中長期的に会社目標(17.4期経常利益100億円)への飛躍を期待する材料は乏しく、利用頻度や課金者比率向上につながる機能拡充などが待たれると指摘。

<5932> 三協立山 2475 +122買い優勢。前日に業績予想の上方修正を発表、前5月期最終利益は従来予想の82億円から115億円、前期比2.5倍に上方修正。配当金も従来予想の20円から30円に引き上げている。第3四半期決算発表時に続く上方修正の格好に。本業の上振れに加えて、繰延税金資産計上に伴う税金費用の戻し入れなどが寄与。

<1419> タマホーム 1139 +131大幅高。今5月期の営業利益は前期推定比2割増の60億円程度になるもようとの観測報道が伝わっている。消費増税前の駆け込み需要などが増加するとみられている。市場コンセンサスは60億円強の水準でサプライズは限定的だが、1000円レベルを支持線に株価の下げ止まり傾向が強まりつつあったなか、素直に好業績が評価される展開に。なお、前期実績は従来計画を若干下回ったもようとされている。

<6707> サンケン 461 -34下げ目立つ。前日には三菱UFJが投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、株価の上昇で上値余地が限定的となったことを格下げの背景に。今期営業利益に関しては、会社計画86億円に対して80億円を予想。中国エアコン向けは補助金打ち切りにより、LED照明は競争激化などが足を引っ張ると予想。中国関連としてダイキン<6367>が軟調な動きを続けている連想も働く状況に。

<4768> 大塚商会 11070 +410しっかり。前日には野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も10000円から12000円に引き上げており、評価の高まりにつながっているもようだ。今期業績は会社計画を上回ると見ているほか、今12月期下期からWindows XPサポート終了に向けてのPC買い替え需要本格化が見込まれることで、来期以降も安定した増益基調が続くと予想している。

<6301> コマツ 2129 -85さえない。中国株式市場の下げが止まらず、中国関連として下値模索の動きが続いている。また、中国景気悪化の際には、新興国での需要が下支えになるとの期待も高まりやすいが、米国の量的緩和策早期縮小懸念から、新興国からの資金流出傾向も強まるなか、今回はそうした期待は高まりにくい。メリルリンチ(ML)では、同社のインドネシア重機売上数量の減速を認識と。原料炭の価格下落、金利上昇、ルピア下落が重石としている。《FA》

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