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アールテック・ウエノ Research Memo(8):ドライアイ治療の新薬は開発後ライセンスアウトする計画
*19:54JST アールテック・ウエノ Research Memo(8):ドライアイ治療の新薬は開発後ライセンスアウトする計画
■中長期見通し
(2)ドライアイ治療薬「遺伝子組換え人血清アルブミン点眼液(RU−101)」
「UF-021」に続く新薬としてドライアイ治療薬が注目される。2013年5月より米国で第1/2相臨床試験を開始しており、2014年に有効性・安全性データを取得してから、大手製薬メーカーにライセンスアウトする計画を立てている。自社で全て賄うには市場規模が大きく、資金面での限界があるためだ。これはアールテック・ウエノ<4573>のミドルリスクでハイリターンを得るという基本戦略に基づくものと言える。
同治療薬は世界初の生物製剤によるドライアイ治療薬で、遺伝子組み換え人血清アルブミン製剤により感染症のリスクが無いというメリットがある。ドライアイの市場規模はグローバルで1,500億円の市場があると推定されており、過去5年間で2倍に成長、今後も年率10%の成長が見込まれている。
現状、ドライアイ治療に対しては様々なアプローチがなされている。抗炎症薬で処方するケース(米アラガン社による2012年の抗炎症薬「Restasis」の売上予測は780-800millionドル(624~640億円)、日本は未承認)、保湿・水分補給薬を使用するケース(ヒアルロン酸ナトリウム、メチルセルロースなど)、ムチン/水分分泌促進点眼液を使用するケース(日本のみ承認、2社、米国でも臨床試験中)などだ。こうしたなかで、同社は生物製剤で感染リスクゼロのアルブミン製剤で参入を図っていく。効能としては保湿、ムチン分泌による上皮保護、抗炎症などがあり、抗炎症薬(Restasis)との併用も考えられる。また、重症型から中等度ドライアイ患者への適応拡大、角膜上皮の創傷治療薬への適応拡大なども視野に入れている。
早ければ2016年3月期中に製薬メーカーにライセンスアウトできる可能性があり、第2/3相試験を経たのち、2019年3月期以降にマイルストーン収入として寄与してくる見通しだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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