アールテック・ウエノ Research Memo(2):「レスキュラ」「アミティーザ」を開発後創薬へも注力する方針へ

2013年6月21日 19:36

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記事提供元:フィスコ


*19:36JST アールテック・ウエノ Research Memo(2):「レスキュラ」「アミティーザ」を開発後創薬へも注力する方針へ

■会社概要

(1)会社沿革

アールテック・ウエノ<4573>の創業者であり筆頭株主である上野隆司氏が、自身が発見した機能性脂肪酸「プロンストン」に関する特許管理会社として、1989年に設立した。上野氏は当時、父親が経営する大阪の化学薬品会社上野製薬で医薬品の研究開発を行っており、そこで現在の主力製品である緑内障・高眼圧症治療薬「レスキュラ(R)点眼液」(以下レスキュラ)を開発、1994年に販売を開始した。その後、2001年4月にアールテック・ウエノに「レスキュラ」の製造・販売権を承継するとともに、開発人員も含めて2003年4月に完全移籍した。

その後、上野氏は開発の拠点をアメリカに移し、スキャンポ社を設立(米NASDAQ市場上場)。そこで、便秘治療薬となる「AMITIZA(R)カプセル(以下アミティーザ)」の開発に成功し、米国で販売していくことになる。日本でも2012年に製造・販売承認が下り、便秘薬としては32年ぶりの新薬として話題となっている。スキャンポ社では製造に関して、当時既に「レスキュラ」の製造工場を持っていたアールテック・ウエノと製造委託契約を結んでいる。2005年9月に米FDA(米国食品医薬品局)より、「アミティーザ」製造工場として同社の三田工場(兵庫県)が認可を取得し、本格量産を開始、現在の主力2事業体制が確立することになる。

株式上場は2008年4月で、大阪証券取引所ヘラクレス市場(現JASDAQ市場)に上場を果たしている。当時は「アミティーザ」の売上が伸びている時期で、「レスキュラ」と2つのラインナップで成長が期待されていたが、「アミティーザ」の売上が想定を下回り、逆に北米で在庫調整も発生したことにより上場後、2期連続で減益となった。業績の悪化が続いたことで、新たな医薬品の開発が必要との認識が強まり、創薬にも注力していく方針へと転換、現在に至っている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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