住友鉱山、中山製鋼所など/本日の注目個別銘柄

2013年6月21日 15:54

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記事提供元:フィスコ


<5713> 住友鉱山 1162 -7さえない。本日は全面安の中でも非鉄金属セクターが下落率のトップに。中国の経済指標悪化などを主因に、海外資源関連株安、非鉄市況下落の流れが強まっている。同社に関しては、米量的緩和策の早期縮小懸念に伴う金市況の下落などもネガティブな材料につながっている。

<5714> DOWA 872 +68堅調。全般的に売り優勢な非鉄金属セクターの中で逆行高の展開に。メリル・リンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も630円から950円に引き上げ。非鉄金属事業以外の事業成長、とりわけ、窒化物系HEMTエピ基板、近接センサー用LEDなど電子材料事業の成長性は今後顕在化が見込まれ、現在の株価には織り込まれていないと指摘している。

<7952> 河合楽器 172 +12急伸。岡三が投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価は300円と設定しており、評価の高まる展開になっているもよう。楽器事業の回復によって、今期営業利益は会社計画を上回る前期比62%増益を予想、新興国への楽器の販路拡大によって、来期・再来期も大幅増益基調を継続、16.3期営業利益32億円とする中期計画は達成可能と見ているようだ。仕手性の強さなど個人投資家の関心も高まりやすい銘柄だけに、ストレートにポジティブな反応をみせる格好へ。

<5408> 中山製鋼所 69 +8一時急騰。40の取引金融機関から計602億円の債権放棄を受けることで合意したと発表している。今上半期に債務免除益として特別利益に計上の予定。再建支援の方向性に関しては織り込み済みと捉えられるが、一昨日には、債務超過による上場廃止・指定替えの猶予期間入りが発表されていることもあって、改めて安心感が強まる格好に。

<6883> 日本電産コパル電子 431 -78下げ目立つ。本日予定されているWisdomTreeの定期リバランスにおいて、最も買いインパクトが大きいと位置づけられている銘柄。みずほ証券の試算では、売買日数で15.72日分とされていた。前日まで強い動きが目立っており、先回り買いの動きが先行していたもよう。ほか、売買インパクトの大きいとされるエレマテック<2715>、リケンテクノス<4220>、加賀電子<8154>、ケーヨー<8168>、ミライアル<4238>などは軒並み売りが優勢、リバランス一巡後の需給面での反動などを警戒で利食い売りが優勢か。

<2695> くらコーポ 1678 +138買い優勢。いちよしではレーティング「A」を継続で、フェアバリューを1900円から2400円に引き上げている。「ラーメン」などの新商品を投入して人気を博しているもようであり、今期以降の業績予想を上方修正しているようだ。今10月期営業利益は会社計画37.5億円に対して、51億円と予想している。

<1973> NECネッツ 2173 +99しっかり。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を2600円としている。ファンダメンタルズが順調に推移するなかで、株価調整によって目標株価との乖離が広がったと指摘している。景気回復を背景とした設備投資マインド改善、NECモバイリングによる事業譲渡などシナジー効果、株主還元施策の強化などを評価ポイントとしている。

<6724> エプソン 1294 +54しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」継続で、目標株価を1600円から1700円に引き上げ。4-5月の状況は予想以上に順調推移の印象で、現在の状況が継続した場合、第2四半期以降に通期業績は増額修正の可能性が高いと。インクジェット本体の製品ミックス好転、サプライ関係はやや計画を上回って推移、円安効果も加わって、今期営業利益は400億円に引き上げのようだ。

<3003> ヒューリック 971 0もみ合い。大引けでFTSEのリバランスが実施されるもようだが、同社には買い需要の発生が見込まれている。需給面を先取りする形での動きも強まる形のもようだ。各社の試算を平均すると300万株程度の買い需要とみられている。一方、金利上昇を嫌気した不動産株安の流れは逆風に。《FA》

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