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ソニー、新日本科学など/本日の注目個別銘柄
<6758> ソニー 2000 -23売り先行。海外株安、為替の円高を嫌気する格好に。とりわけ、為替市場ではドル・円相場が前日取引時間中の98円台から海外市場において95円台にまで突入と、円高が大きく進む格好になっている。一方、PS4を年末商戦までに399ドルで出荷すると発表したが、基本仕様などはすでに発表済みであり、好材料視する動きも限定的。野村では、PS3との決定的な差異が打ち出せている印象は薄いと指摘、特に、スマホなどのライトユーザーが、新コンソールを買う意欲が高まるかは見えにくいと。
<9503> 関西電力 1181 +56朝方から逆行高。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も900円から1600円にまで引き上げている。原子力規制委による原発の安全審査をはじめ、収益正常化へ向けた動きが進捗していることを評価と。高浜3・4号の再稼働、または料金再値上げがカタリストになるとみているようだ。なお、SMBC日興証券では、四国電力<9507>、九州電力<9508>、北海道電力<9509>なども投資判断「1」継続で、目標株価をそれぞれ引き上げている。
<6756> 日立国際 1072 +49堅調。前日にはモルガン・スタンレー(MS)が目標株価を1150円から1250円に引き上げていたが、本日はみずほ証券でも1200円から1250円へと目標株価の引き上げが観測されている。主力製品である熱薄膜成形装置が足下で想定以上に回復しており、今年後半から来年にかけて、一層のモバイル用DRAMシフトがなされる可能性が高いことから、業績予想を上方修正しているようだ。
<6703> OKI 198 +14急伸。今期末の自己資本比率を19%超にまで高めるとの社長コメントが伝わっている。前期末の自己資本比率は16.1%であったが、中国ATM事業の改善などで収益力が回復、自己資本の増強につながる状況のようだ。業績回復による株価の上昇で、今後の希薄化率の低下なども期待される状況へ。
<2678> アスクル 1715 +94買い先行。一般用医薬品のネット販売事業に参入すると報じられている。今月中旬から販売を開始、8月には副作用リスクの高い商品も扱い、約4000品目を揃えると伝わっている。解禁されたばかりの医薬品のネット販売は今後の成長市場とも位置づけられるが、オフィス用品のネット販売で国内最大手の同社にはシナジー効果も生かせると想定され、先行きへの期待感が先行する格好に。
<2395> 新日本科学 1621 +300ストップ高。5月14日付で業務提携を締結しているカイオム・バイオサイエンス<4583>がストップ高買い気配となっており、刺激材料につながっている格好。カイオムは完全ヒトADLibシステムの開発進展を発表、優良なプロトタイプ細胞株が獲得できたことを確認しとしている。同社のビジネスチャンス拡大にもつながるとの思惑。
<1766> 東建コーポ 5230 +325大幅高。前日に4月期の本決算を発表、実績は先の上方修正値の水準で着地、営業利益は前期比79%の大幅増益となった。今期の営業利益は同7%増益の97億円を計画している。また、前期は5円増配の85円であったが、今期はさらに5円増配の90円を計画している。期初からの増配計画を受けて、業績への自信の表れと捉える動きが優勢に。
<3408> サカイオーベ 147 +8続伸。昨日は目立った材料がないまま急動意の展開になる。仕手系色の強い低位材料株で強い動きが目立っており、値頃感の強い同社にも循環物色の流れが波及する格好に。本日は、東レ<3402>の炭素繊維事業が6割増益になる見通しとの観測報道が伝わっており、炭素繊維関連の一角としても連想感が強まる状況か。
<7269> スズキ 2310 -104さえない。インド自動車工業会が発表した5月の国内新車販売台数は前年同月比8.9%減の20万1437台となり、6カ月連続で前年水準を下回り、下げ幅もやや拡大している。同社が強みを持つインド市場の低迷が警戒視される格好になっている。同社子会社のマルチ・スズキ・インディアに関しては、5月の販売台数が14%減になったと先に伝わっていた。
<6141> 森精機 1142 +31しっかり。前日に日本工作機械工業会が発表した5月の工作機械受注は前年同月比で7.4%減、13ヶ月連続でのマイナス成長となったが、ここ半年程度は2割超の減少が続いていたため、減少率は大幅に縮小する状況となっている。プラス転換のタイミングが接近との期待も高まる状況に。とりわけ、同社は同18.6%増と数少ないプラス成長、主要8社の中でも最も高い伸び率になっている。《FA》
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