時間の使い方を記録する

2013年6月11日 21:51

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 本来、タイムマネジメントを軸にして生産性を向上させるトレーニングをするということは、基本的には、忙しい人たちに時間を効率的かつ効果的に過ごす方法を教えることです。

 とはいえ、まず初めの段階で時間をどのように過ごしているかわかっていない場合、ことは難しくなります。

 そこで筆者は、基本方針およびセミナーのなかで、タイムマネジメント計画を実行に移そうとするときには、どのような形にせよ、少なくとも数週間の時間記録を付けることをしばしばお勧めしています。

 これは、自分のスケジュールを把握しようと始めたばかりの人たちにとっては殊に重要なことですが、実際にはだれもが折にふれて実行してみるべきよい方法です。

 幸いにも、記録の過程の大半を自動的に行う新しいツールが開発されていることにより、時間の計測作業は年々簡単になっています。たとえば、異なるプロジェクトに費やした時間を分単位で記録することができる、フリーで働く人にとっては役立つソフトウェアがOfficeTime (www.OfficeTime.net) によって提供されています。

 そのOfficeTimeでは先ごろ(※1)顧客を対象に調査を実施し、そこで興味深い統計が表れました。

・回答者の46%が時間の過ごし方の記録をつけると生産性が向上したと述べた。
・自分たちの時間の使い方に関してより明確なイメージをもつことができたと答えた人は42%いた。
・どこで時間を浪費しているかがわかって非常に興味深かったと答えた人は31%いた。

 調査は、(常に採算が取れるようにするために正確な時間記録が必要になる)フリーランサーを対象に行われましたが、同じことはそれ以外のすべての人にも当てはまります。

 たとえ自営業ではなくとも、そうであるかのように時間記録を付けることをお勧めします。そのほうがより多くを達成することができて、仕事の先行きを考える際もより良い進路が設定できるし、さらには職場における生産性が上がると同時に受けるストレスが減るように感じるからです。これらは自営業であるか企業に勤めているかに関わらず、重要なメリットです。

 長い目で見ると、時間はお金以上に不十分なものなので、最大限に活用することが肝要です。読者の皆さんは、時間を賢く使っているかそうでないかを把握するのに十分なだけ正確な時間の記録をつけていますか?

※1 本記事は、2012年7月に公開されたオリジナル記事を翻訳・編集したものです。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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