アップル、完全に再設計された「iOS 7」を今秋提供へ

2013年6月11日 14:20

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「iOS 7」(画像:アップル)

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  • 「iOS 7」(画像:アップル)

 米アップルは10日(米国現地時間)、iPhoneの登場以来、最大の変化をもたらすiOSのアップデートとなる、魅力的な新しいユーザーインターフェイスを備えた「iOS 7」を公開した。

 iOS 7は完全に再設計され、繊細な動作、エレガントなカラーパレット、明確に区別できる機能レイヤーを備えているためさらなる躍動感が感じられる。タイポグラフィはより明瞭でシンプルに見えるように洗練が尽くされ、透過性のあるデザインと動作を用いることで単純な作業も魅力的なものに変わる。iOS 7は、Control Center、通知センター、向上したマルチタスキング、AirDrop、より強化された写真機能、Safari、Siriなど何百もの素晴らしい新機能を備えると共に、無料のインターネットラジオサービス「iTunes Radio」を搭載する。

 「シンプルであること、明快であること、効率的であることには、それぞれ奥深く、不朽の美しさがある。シンプルであるということは、物や装飾が存在しないというだけでなく、複雑に入り組んだものに秩序をもたらすこととも言える。iOS 7はこれらを明確に表現させたもの。そこには首尾一貫したまったく新しい構造があり、これが全システムに渡って適用されている」と、アップルのデザイン担当シニアバイスプレジデントであるジョニー・アイブ氏は述べている。

 iOS 7はまったく新しいユーザーインターフェイスと共に再設計されている。この新しいインターフェイスは電話を実際に大きく感じさせてくれるが、これはあらゆるものが画面全体を活用するように再設計されているため。再設計されたフォントはRetinaディスプレイ上で驚くほどの見やすさとなり、さらに明瞭にテキストを表示する。

 iOS 7には新機能のControl Centerが搭載される。すばやくアクセスしたいコントロールがすべて一個所に便利に集められている。画面下からスワイプひとつで、機内モード、Wi-Fi、Bluetooth、おやすみモードといったコントロールにアクセスできるほか、画面の明るさ、音楽の一時停止と再生、次のトラックへの移動、AirPlayを使った音楽のストリーミング再生することも可能。Control Centerからは、時計、カメラ、計算機、Flashlightのようなアプリケーションにも直ちにアクセスできる。

 iOS 7では通知センターはロック画面からも利用できるため、スワイプひとつですべての通知を見ることができる。また、通知センターに新たに加わったToday機能により、その日の天気、交通状況、ミーティングやイベントの予定などの一覧を一目で確認できる。

 iOS 7ではマルチタスキングがさらに強化され、デベロッパは新しいAPIを通じて、任意のアプリケーションをバックグラウンドでマルチタスク処理させることができる。ユーザーはよりビジュアルに直観的な方法でアプリケーションを切り換えられるようになる。iOS 7はよく使うアプリケーションに注意を払い、バックグラウンドで自動的に最新の状態に更新される。

 AirDropは近くにいる人々とコンテンツをすばやく簡単に共有するためのまったく新しい方法。何かを共有したいときには、AirDropが近くにいる人々の連絡先を表示する。共有する相手を選べば、あとはAirDropがすべてやってくれる。AirDropはピアツーピアで転送を行うため、ネットワークや設定も不要で、どこにいても使える。さらに転送は完全に暗号化されているため、コンテンツは保護され、プライバシーも守れる。

 iOS 7の新しいカメラアプリケーションはフィルターが追加されているため、リアルタイムで写真にエフェクトを付けることができる。カメラには新たにスクエアカメラのオプションが加わり、スワイプひとつで4種類のカメラ(動画、写真、スクエア、パノラマ)をすばやく簡単に切り換えて使い分けることが可能。

 iOS 7では写真アプリケーションも再設計され、新たに追加されたMomentsで、撮影した時間と場所に基づいて写真や動画を自動的に整理できるようになる。Moments、Collection of Moments、Yearによって整理されたすべての写真をズームアウトして眺めることが可能。さらにiCloud Photo Sharingでは、好きな写真を任意の相手とだけ簡単に共有できる。iCloud Photo Sharingでは、家族や友人が持っている写真や動画を共有フォトストリームで共有し、新しいアクティビティ表示では更新内容をすべて一個所で確認できる。

 Safariの再設計されたユーザーインターフェイスにより、フルスクリーンのブラウジングに始まり、より多くのコンテンツが見られるようになる。新しいスマート検索フィールドで検索は簡単になり、ブックマークとSafariタブの新しい表示方法も用意された。パスワードやクレジットカードの情報はiCloud Keychainに安全に保管され、すべてのデバイスで共有されるため、パスワードで保護されたサイトの閲覧やネットショッピング時の自動入力は簡単かつ安全に行える。より強化されたペアレンタルコントロールでは、アダルトサイトへのアクセスを自動的にブロックしたり、特定のウェブサイトだけにアクセスを許可したりできる。

 Siriは新しい男性または女性の声になってより一層音質が向上した。Twitter検索も統合されたため、SiriにTwitter上で誰が何を言っているのか尋ねることもできる。Wikipediaも新たにSiriに統合され、世界で最も人気のあるインターネットの照会サイトにアクセスすることもできる。Bing検索もSiriのアプリケーション内から実行できるようになったほか、デバイスの設定を変更したり、留守番電話の音声を再生することもできる。

 ミュージックアプリケーションのデザインは新しく美しいものとなり、ここに新機能のiTunes Radioも加わる。iTunes Radioは200以上のラジオステーションとiTunes Storeで提供されている素晴らしい音楽のカタログをフィーチャーし、さらに、iTunesだけが提供できる機能を組み合わせた無料のインターネットラジオサービス。

 iTunes Radioは新しい音楽を見つける最良の方法となる。iPhone、iPad、iPod touch、Mac、PCまたはApple TVでiTunes Radioをかけると、自分がこれまでに聴いている音楽にインスパイアされたステーションや、アップルが選んだFeatured Stationや、個々のリスナーの好みのジャンルに特に合わせたステーションにアクセスすることができる。iTunes Radioは楽曲を聴いたり、ダウンロードすることに合わせて進化する。iTunes RadioとiTunesを使えば使うほど、リスナーの好みを把握し、よりパーソナライズされた体験を提供できるようになる。iTunes Radioはまた、トップアーティストのエクスクルーシブな「first listen」プレミアへのアクセスや、Siriとの統合、さらに聴いている曲をワンクリックだけでタグ付けしたり購入したりできる機能も提供する。

 また、iOS 7はApp Storeにおいて、自分の現在の場所に基づいてアプリケーションを見つけるPopular App Near Me機能を備えたほか、使用しているアプリケーションは自動的に更新されるようになる。また、新カテゴリーとしてキッズが加わり、先生や保護者は子供向けアプリケーションを年齢ごとに簡単に見つけられるようになった。

 なお、iOS 7のベータ版ソフトウェアとSDKは、10日よりdeveloper.apple.comを通じてiOS Developer Programメンバーに提供される。iOS 7は、iPhone 4以降、iPad 2以降、iPad mini、iPod touch(第5世代)に向けた無料のソフトウェアアップデートとして今秋提供される予定。

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