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TOKAIホールディングス Research Memo(10):LPガス事業ではコスト削減や業務効率化で収益性の維持へ
*17:35JST TOKAIホールディングス Research Memo(10):LPガス事業ではコスト削減や業務効率化で収益性の維持へ
■2014年3月期の見通し
(a)ガス・石油セグメント
ガス及び石油セグメントの会社計画は、売上高99,800百万円(前期比1.6%増)を見込んでいる。このうち主力のLPガス事業については、前述したように、1世帯当たりのガス消費量が少子化傾向もあって減少傾向となっており、売上高の減少は避けられないが、更なるコスト削減や業務の効率化に取り組み、収益性の維持を図るとしている。
LPガスの仕入価格はサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ社が毎月決定する通告価格(CP:Contract Price)に連動するが、このCPが前年高騰した反動で今期は下落する見込みとなっている。その一方で、為替の影響があるため、TOKAIホールディングス<3167>の仕入コストは前期比8%ダウンする前提となっている。実際、4月以降のCPは700ドル台まで下落してきており、会社想定線で動いている。
なお、シェールガスが日本に輸入されるようになれば、競争原理が働き、今後サウジアラビアへの牽制となる(単価引き下げ)可能性がある。価格が下がれば、LPガスの競合である電力とのコスト競争力を高めることができる。
一方、アクア事業に関しては関東エリアでの普及拡大を一気に進めるため、2014年3月期はマーケティング費用を大きく積み増している。また、全国向けワンウェイサービスのブランド名も「おいしい水の宅配便ワンウェイ」から「うるのん」に変更し、親しみやすさを持たせた。対象顧客層として育児ママに焦点をあてて営業活動を行っていく方針で、キャラクターとして「ドラえもん」を採用したほか、TVCMの放映もスタートするなど、広告宣伝費を一気に投下している。また、家電量販店や大型商業施設などでのデモ販売等も行っていく予定で、2014年3月末に顧客件数で28千件増の130千件、売上高は前期比1,000百万円増の4,800百万円を目指している。ただ、損益的には広告宣伝費の拡大で赤字幅も拡大する計画となっている。
アクア事業に関して、同社では2年後の黒字化を目指すと同時に、顧客件数としては5年後に200千件を目指している。静岡県内はほぼ飽和状態になっているため、目標達成のカギを握るのは関東エリアでの顧客開拓となる。同社は関東エリアでLPガスの顧客400千件を抱えており、家電量販店や大型商業施設経由だけでなく、LPガスの直販ルートも最大限活用しながら契約件数の拡大を進めていく方針だ。商品の競争力としては、富士山麓で採れるミネラル成分豊富な天然水を用いており、子育て主婦層に安心・安全を訴求していくこと、ワンウェイの天然水としては業界最安値であること、などを前面に出していく。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)
《FA》
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