整理の心得:収納用品を買う前に…

2013年6月1日 21:35

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 整理業界は60億ドル規模の市場になりました。業界のコンセプト自体は新しいものではありませんが、整理をするときに使う道具によって発展し続けてきたのです。

 もはや収納容器の色を青色にするか透明にするかという選択肢に直面することはありません。今ではその材質を竹材から海藻まで幅広く選べるようになっています。

 ここに至って、良い点と悪い点が出てきました。

■良い点
 収納しようとしている物が何であれ、それに特化した入れ物がある。

■悪い点:
 あまりにも選択肢があり過ぎて、人はもっと良いものが見つけられるのではないか思い、結局何も選べなくなってしまう。

■買い手はご用心
 具体的な利用方法が決まるまで物を買ってはいけません。整理するという考えを思いついただけで収納容器を購入してしまい、入れ物に合わせて整理しようと試みる人があまりにも多すぎます。

 そうではなくて、まず物をグループごとに分けたりきちんと積み重ねたりし、部屋を掃除して、それから本当に必要な物を判断したあとで初めて買うのです。

 筆者はこれまで、オフィスを整理しようと苦戦し、その過程でたくさんの“物”(書類受け、容器、ペン架、処理済みの書類を重ねておくファイルスタッカーなど)を買ってしまったビジネスパーソンたちのお手伝いに招かれたことがあります。

 作業が終わったときには、部屋の隅が必要のない容器や付属品でいっぱいになっていました。これらの入れ物は、今では捨てなければならないがらくたになってしまったのです。

 時間を節約すると同時にお金も節約しましょう。収納容器を買う前に、散乱している物をまとめることから始めるのが得策です。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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