関連記事
野村HD、丸栄など/本日の注目個別銘柄(5月30日)
[本日の注目個別銘柄]
不動産セクター
業種別下落率トップ。本日は債券価格も落ち着いているが、長期金利の上昇トレンドに対する警戒感は根強い状況。地価の回復傾向が広がってきたと伝わっているが、改めてプラス材料視する流れにはなっていない。また、大手銀行が6月の住宅金利を引き上げるとの報道から、住宅・マンション需要の先行きに対する警戒感も。
<8604> 野村HD 804 -39
売り優勢。米国株安、為替の円高など外部環境の悪化を映して日経平均が大幅安スタート、ほぼ全面安の状況となっている。全体相場の動向に影響を受けやすい同社にも先行き警戒感が強まる形に。本日は海外投資家の投資スタンスも売りに傾いているなど需給面への懸念も。
<8035> 東京エレクトロン 4925 -325
売り優勢。半導体製造装置各社の受注が改善しつつあるとの報道が伝わっている。主要7社の受注合計額は3四半期連続で前期を上回り、11年10-12月期以来の水準となるようだ。同社に関しても4-6月期は1-3月期と同水準を見込んでいる。ただ、全体相場が大幅安となる中、景気敏感色の強いハイテク株には関心も高まりにくくなっている。また、足元の受注状況などは、決算発表を受けて織り込まれている面も。
<6841> 横河電機 1170 +27
逆行高。野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も1050円から1400円に引き上げている。円安の恩恵や利益率改善策の実行で、15.3期には過去最高益を更新する見通しと評価。また、野村ではシェールガス関連のレポートもリリースしているが、北米市場にリソースを集中している同社なども関連の注目銘柄と位置づけている。
<4307> NRI 2827 +37
しっかり。今週に入ってから、野村が投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げしているほか、SMBC日興では新規「1」格付け、目標株価はそれぞれ、3300円、3600円としている。アナリストの評価の高まりなどを反映する動きにも。金融分野の需要拡大のメリットなどに期待する声が大きいようだ。
<6869> シスメックス 6580 +20
しっかり。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価を4800円から8300円に引き上げている。中長期の業績成長を考慮すれば、今後も高バリュエーションを維持できると見ているようだ。また、本日はディフェンシブ性の強さも追い風になっている印象。
<8057> 内田洋行 282 -24
売り優勢。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業損益は6.3億円の黒字に転換しているものの、通期営業利益予想は10億円から4億円に下方修正している。各自治体における大型補正予算の執行の遅れ、円安に伴う海外製オフィス家具の利益率低下などが下方修正の背景に。ストレートにネガティブ材料視される形へ。
<9062> 日本通運 467 -6
相対的に底堅い動き。メリルリンチ(ML)では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も300円から630円に引き上げ。デフレ脱却後のトラック運送の数量増、経営陣による能動的なコスト構造改革、TPP参加後の輸出入量増加などを期待材料視しているようだ。
<8245> 丸栄 182 +14
一時ストップ高と連日の急伸。名古屋の老舗百貨店会社であり、トヨタ自動車<7203>の収益回復に伴う名古屋地区の個人消費回復期待などを手掛かり材料とする向きもあるが、特定資金の介入観測などをはやす動きが優勢のようだ。本日は全体相場下落の影響を受けにくい低位材料株で、短期資金の流入から値を飛ばす銘柄が多く見受けられている。
<3662> エイチーム 3305 +95
しっかり。競走馬育成ゲーム「ダービーインパクト」への期待感がゴールデンウイーク明け後の株価上昇につながっていたが、昨日は、同ゲームが23日のリリースから6日間で10万ダウンロードを突破と発表している。期待タイトルの順調なスタートを評価する動きが優勢となっている。
スポンサードリンク