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住友不動産、群栄化学工業など/本日の注目個別銘柄(5月29日)
[本日の注目個別銘柄]
<8830> 住友不動産 4115 -70
さえない。朝方は不動産セクターの下げが目立った。長期金利の上昇を受けて、金利上昇デメリット業種として買いが手控えられている状況のようだ。前日には、日本不動産研究所が市街地価格指数を発表、東京23区の全用途平均価格が前期比プラスに転じたほか、キャップレートも東京都心を中心に低下するなど、ポジティブな内容となっているが、好反応は限定的な状況に。
<7102> 日本車輌製造 572 +32
賑わう。インドでの新幹線受注の公算が大きくなったと報じられている。政府の成長戦略の一つとしては、インフラ輸出の拡大も大きな目玉となっているが、とりわけ、こうした鉄道輸出などへの期待感が一段と高まる状況につながる格好に。同社など車両メーカーのビジネスチャンスの広がりが想定される流れとなっている。
<6101> ツガミ 582 +38
急伸。みずほ証券では投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」に、一気に2段階格上げしている。目標株価も460円から630円に引き上げへ。7月にリリース予定の新製品投入効果に伴い、月次受注は改善に向かっていくと予想している。また、円安人民元高の進展も想定以上に業績の下支え要因になると。昨日は更新需要への期待感で工作機械の株価上昇が目立ったものの、同社に関しては相対的に上げ幅も限定的であった。
<6503> 三菱電機 1047 -33
さえない。メリルリンチ(ML)では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価は1200円としている。4月以降の株価急伸の中で、FA受注回復という好材料は概ね織り込まれたとの判断のようだ。今期営業利益は2230億円に上方修正だが、コンセンサス水準にとどめているようだ。産業エレ内では、現時点からの事業構造の変化、為替感応度の相対的な大きさから日立製作所<6501>を選好と。
<2267> ヤクルト 4655 +220
強い動きが目立つ。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」、目標株価4900円でカバレッジを再開、買い材料につながっているようだ。カバレッジ停止期間以前の投資判断は「アンダーウェイト」であり、実質2段階格上げの形にもなっている。ダノンの買い増し制限解除が、現経営陣の収益性改善へのモチベーションに火をつけているとしており、評価見直しの背景としているようだ。海外ヤクルト事業の成長ポテンシャルは高いとも評価へ。
<4229> 群栄化学工業 308 +80
ストップ高。産官学の連携による3Dプリンターの開発計画が動き出すと報じられている。経済産業省が開発費を支援、5年以内に鋳物の量産に必要な「砂型」を製造できる高性能機を実用化するようだ。共同開発プロジェクトにおいて、同社は鋳型の材料の開発が役割と紹介されていることで、関連銘柄物色の流れが集中する形にも。
<8245> 丸栄 168 +50
急伸で上昇率トップ。特に新規の材料は観測されておらず、値頃感の強さや値動きの軽さから短期資金の循環物色の流れが向かっているとの見方。全体相場が波乱となった23日から商いも膨らむ形になっている。真偽の程は不明だが、特定資金の介入観測などが物色の手掛かり材料のようだ。
<9627> アインファーマシーズ 3915 -445
下落率トップ。前日に発表した決算内容が嫌気されている。営業利益は97億円で前期比5.4%減、従来予想の115.1億円を下回った。今期は112.8億円で同16.3%増益の見通しだが、市場予想は10億円程度下振れる状況に。調剤事業の粗利益率の伸び悩みなどが想定されているもよう。メリルリンチ(ML)では、投資判断「アンダーパフォーム」継続、目標株価を4600円から4400円に引き下げへ。仕入れ交渉が未妥結などから、会社計画を保守的とみることは難しいとしている。
<9509> 北海道電力 1405 +151
大幅高。本日は電力株が全面高で、電力・ガスセクターは業種別上昇率のトップになっている。泊原発3基の再稼働を申請する方針を固めたと報じられている。前日にも同社のほか、四国電力<9507>、九州電力<9508>、関西電力<9503>などが原発再稼働の申請を計画などと伝わっており、原発再稼働に伴う収益回復の時期が前倒しされるとの期待感が高まる格好のようだ。
<5017> AOCHD 335 +27
急伸。三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げしている。目標株価も400円から420円に引き上げへ。今年4月、上流事業の人員などを包括的にJX日鉱日石開発株式会社に譲渡しており、上流事業の赤字幅縮小が今後は想定される状況に。こうした構造改革を評価としているようだ。一方、三菱UFJでは、コスモ石油<5007>と東燃ゼネラル石油<5012>の投資判断を格下げしている。
<2503> キリン 1721 -19
小安い。サントリー食品の上場が承認される見通しになったと報じられている。早ければ本日にも承認され、7月上旬に上場するもよう。上場規模は今年最大、時価総額は、食品業界で第3位グループの規模になるとみられている。食品業界で時価総額第2位の同社などには、サントリー食品上場に向けた資金手当てのための、換金売り懸念が先行する形でもあるようだ。
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