【佐藤修の霞ヶ関・裏読み情報】霞ヶ関で囁かれる、今回の「大暴落」の引き金となった「中国経済の失速ぶり」

2013年5月24日 12:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  13年ぶり「大暴落」の引き金となった中国経済の「先行不安」。この中国経済の失速ぶりについて、霞ヶ関では、いま、次のようなことが囁かれている。「中国の投資家の間で『リコノミクス』という造語が飛び交っている。『アベノミクス』ならぬ、中国首相の李克強による経済政策を指すわけだが、この『リコノミクス』、向かうところ敵なしと囃される『アベノミクス』とは異なる。中国ではむしろ自虐的にこの造語を使っている。2桁の高度経済成長を続けてきた中国の景気の失速ぶりは想像以上」。

  また、さらにこんな具体的な情報も流れている。「中国経済が失速する中で、さらに大きな火種が持ち上がっている。影の銀行(シャドーバンキング)が抱える隠れ不良債権の存在だ。中国の銀行は通常の企業貸付のほか、地方政府などへ不動産開発目的で融資をしてきた。その融資債権を金融商品として投資家に売り資金を集めてきた。これを『理財商品』というが、年10%以上の高利回りの財テク金融商品として人気を集め、残高は日本円で242兆円に上った。中国のGDP820兆円の3割近い途方もない金額。この莫大な資金を地方に貸し出し、中国内陸部の高層マンションの建設ラッシュを実現させてきたのだが、ここへ来て、肝心の不動産市況はガタ落ちだ」。(政治ジャーナリスト・佐藤修)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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