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日立製作所、井関農機など/本日の注目個別銘柄(5月17日)
[本日の注目個別銘柄]
<6501> 日立製作所 766 +14
しっかり。前日に2015年度を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表している。「海外」、「サービス」の2つを軸に成長を目指し、最終年度の2016.3期には海外売上高比率50%超、営業利益7000億円超を目指すといった数値目標を掲げている。これを受けて、三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、インフラの収益貢献可能性が高まる内容と評価。ほか、UBSやJPモルガン(JPM)などでも目標株価を引き上げている。
<6310> 井関農機 435 +62
買い優勢。安倍首相が成長戦略の第2弾を本日発表予定、農業強化策なども打ち出されるとの見方から、農業関連の一角として期待感が先行する形に。農地集約などで大規模生産を拡大させるとの報道、農業・農村の所得を今後10年間で倍増目標などといった報道が伝わっているもよう。同社のほか、日本農薬<4997>やコープケミカル<4003>、丸山製<6316>など農業関連の材料株で強い動きが目立つ。
<8593> 三菱Uリース 597 +88
急伸。政府は設備投資の拡大に向けて、リースを活用した支援制度を来年度にも新設する方針を固めたと伝わっている。企業の財務負担を軽減させて投資意欲を強めさせるようだ。企業のリース活用の増加に伴って、リース各社には需要の拡大が想定される展開に。関連各社は総じて大幅高となっている。
<5202> 日本板硝子 118 -6
売り先行。前日に決算を発表、前期最終損益は328億円の赤字、従来予想280億円の赤字から下振れでの着地に。今期も210億円の赤字が継続する見通しとなっており、失望売りが優勢となる状況に。赤字継続の可能性は高かったとみられるが、赤字幅は想定以上とみられる。営業損益は黒字転換だが、金利負担などは想定以上に重くなるようだ。
<8871> ゴールドクレスト 2850 +473
大幅高。今期の2割減益見通し発表で足元の株価は調整色が強まっていたが、本日は押し目買いの動きが活発化する状況となっている。野村が投資判断「バイ」を継続、目標株価を2020円から3700円に引き上げており、見直しの動きにつながる格好のようだ。野村では、売上計上できるマンションの戸数が今・来期は少ないが、マンション市場の回復とともに当社もマンション開発を加速化しており、豊富に保有するマンション用地への評価は高まっていくと見ている。
<8022> ミズノ 505 +78
一時ストップ高。前日に決算を発表、今期の大幅増益見通しが評価されている。前期営業利益は36億円で前期比34%減益、事前予想の50億円を下回ったが、今期は70億円の見通しで、前期比94%増益の予想。市場コンセンサスは55億円程度であったとみられる。仕入れコストの削減効果などを見込んでいるようだ。なお、SMBC日興証券では、中国の競争環境は厳しく、計画達成へのハードルは幾分高い印象と指摘。
<7012> 川崎重工 370 +22
買い優勢。米ワシントンで地下鉄100両を受注したと発表している。2010年に受注した車両更新の追加案件となり、今回の受注額は約180億円のもよう。また、インフラ輸出に関する促進戦略報道も好材料視、とりわけインドでは、鉄道のインフラ需要が大きいともされており、同社にとってもビジネスチャンスの拡大につながるとの見方へ。
<8035> 東京エレク 5570 -140
さえない。米アプライドが決算を発表、時間外取引で軟化していることが材料視されているようだ。5-7月期の売上高見通しは市場想定を下回り、EPSも19セントの市場予想に対して16-20セントと予想へ。また、デルも決算発表後に時間外で下落、半導体関連全般のマイナス材料になる。
<8242> H2O 940 -20
さえない。大和では投資判断を「1」から「2」へ格下げしている。業績予想の減額修正に伴い、資産価値でなく収益性で評価できる百貨店という特長が弱まることを背景としている。また、良好な財務内容や潤沢なキャッシュフローにも関わらず、株主還元のスタンスが消極的なこともマイナス材料視しているようだ。目標株価は1100円を継続へ。
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