東洋エンジ、ブラジルで洋上原油生産設備を受注

2013年5月13日 12:31

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 東洋エンジニアリングは13日、同社が出資するブラジル合弁会社のエスタレイロス・ド・ブラジル(EBR)がブラジル国営石油会社のペトロブラスより、同社子会社のペトロブラス・オランダを通じて浮体式海洋石油生産・貯蔵・積出設備(FPSO)の船上に搭載する洋上原油生産設備(トップサイド)のEPCI(設計/調達/建設/据付)を受注したと発表した。

 P-74と呼ばれる同FPSOは、ペトロブラスが保有するブラジル・リオデジャネイロ沖合のフランコ1鉱区の大水深下プレソルト層(岩塩層下)にある海洋油田の開発に投入される。同FPSOは2016年に現地に係留され、生産を開始する予定。

 EBRは、2012年5月に東洋エンジとブラジル大手エンジニアリング会社SOG-オレオ・イ・ガス(SOG)がそれぞれ50%ずつ出資して設立したブラジル法人TSパーティシパソエス(TSPI)の100%子会社であり、主に海洋設備に係るEPCIを実施する事業会社。ブラジル政府およびペトロブラスが推進する国産化政策に対応すべく、EBRはブラジル最南部のリオグランデドスル州に、トップサイドのモジュール2組立および船上への据付工事を実施するためのヤード設備を建設中。

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