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ソニー、ウシオ電機など/本日の注目個別銘柄(5月10日)
[本日の注目個別銘柄]
6758 ソニー 1787 +43
買い優勢。前日に決算を発表している。前期実績は先に上方修正済みのためインパクトなし、今期営業利益は前期比横ばいの2300億円を予想、市場コンセンサスは2100億円程度であったため、上振れる格好となっている。為替前提が1ドル=90円、1ユーロ=120円と保守的なものになっていることも評価材料に。アナリストの決算評価はまちまちであるが、注目されるエレキ事業で1000億円程度の営業利益を計画していることなどをプラス材料視する動きが先行へ。また、ドル・円相場の100円台乗せなど為替市場での円安進行も支援材料に。
6753 シャープ 450 +27
大幅続伸。本日もポジティブなニュースフローが相次ぎ伝わっている。亀山工場でスマホ向けIGZOの量産を今秋に開始すると報じられているほか、2016年3月期に純利益1000億円を目指すとした中期経営計画の概要なども伝わっている。来週14日の決算発表を前に、買い戻しの動きなどが活発化する状況とみられる。
7731 ニコン 2500 +318
大幅高。前日に決算を発表した銘柄の中では、ポジティブなインパクトが強くなっている。営業利益は510億円で従来予想480億円を上振れ、今期は850億円で前期比67%増益の見通し。今期の見通しは市場コンセンサス830億円程度を上回る水準に。カメラ事業への警戒感などは一気に後退する展開へ。JPモルガン(JPM)、バークレイズなどが相次いで投資判断を買い推奨に格上げしている。
2432 DeNA 2372 -414
下落率2位。前日に発表した決算を受けて失望売りが集まる格好に。1-3月期営業利益は前四半期比8%減と減益となった。国内向け内製・協業タイトルの落ち込みが響く。また、4-6月期も同4%減と減益を計画へ。1-3月期営業利益はコンセンサスを20億円ほどショートする格好に。とりわけ、拡大が続いていた国内モバコイン消費が減少に転じたことなどをネガティブ視する動きが強いようだ。
4502 武田薬品 4985 -315
大幅安。前日に発表した決算内容が嫌気される。実績営業利益は1225億円で前期比54%減益、従来予想の1600億円を大きく下振れる着地に。今期は1400億円で同14%増益の見通しだが、前回の中期計画で示した数値は2250億円、市場コンセンサスも2100億円程度であったと見られる。研究開発費など販売管理費の上振れが想定比下振れの背景に。クレディ・スイス(CS)では医薬品セクター最大のネガティブサプライズとしている。なお、5000円割れ水準では配当利回りの高さに意識も向かう格好へ。
6925 ウシオ電機 1380 +293
急伸で一時ストップ高。前日に決算を発表、前期営業利益は29%減益の75.8億円、従来計画80億円を下回る着地となった。一方、今期は65%増益の125億円の見通しであり、100億円程度の市場コンセンサスを大きく上回る計画になっている。為替の円安効果のほか、液晶部材の回復、デジタルシネマプロジェクタの需要底打ちなどが業績好転の背景となるもよう。
7261 マツダ 356 +24
出来高トップで急伸と賑わう展開に。ドル・円相場が100円台に乗せ、その後も円安の進行が進む中で、円安メリットの代表銘柄の一つとして関心が高まる状況に。自動車セクターは全面高の状況だが、なかでも、同社や富士重<7270>のように輸出比率の高い銘柄の上昇率が目立っている。
6146 ディスコ 6590 +380
買い優勢。前日の引け後に決算を発表、実績営業利益は116億円で前期比9%増益、従来予想の100億円を上回る着地となった。今期は138億円で同19%増益見通し、コンセンサスをやや下回っているものの、足元の好調な受注状況などから、保守的とも判断されているようだ。1-3月期の受注高は241億円で前四半期比25%増、想定以上の拡大となっており、4-6月期は更なる拡大も見込まれているもよう。
3715 ドワンゴ 657000 -45000
さえない。前日に上半期の決算を発表、営業利益は14.4億円で前年同期比74%増と大幅増益を達成しているが、想定の範囲内と捉えられ、短期的な出尽くし感が先行する形になっている。UBSでは投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、疑いのない好業績ではあるが、現在の株価はすでに高い成長期待を反映した高水準になっているとの指摘。
8473 SBIHD 1712 -86
さえない。前日に決算を発表、1-3月期営業利益は59.5億円で前四半期比39%減益、金融サービス事業が大幅に拡大したものの、アセットマネジメント事業が大幅に減少した。韓国の貯蓄銀行関連の減損損失などが要因。証券市場活況の中で好決算が期待されていたとみられ、失望感が先行する形となっている。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断「アンダーウェイト」継続で、目標株価を1300円としている。
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