ドコモ、5種類の電源に対応したHEMSを開発

2013年4月23日 18:11

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HEMSの利用イメージ(画像:NTTドコモ)

HEMSの利用イメージ(画像:NTTドコモ)[写真拡大]

 NTTドコモは23日、一般社団法人仙台グリーン・コミュニティ推進協議会(事業体構成企業:国際航業、NTTファシリティーズ、東日本電信電話)からの委託により、太陽光発電や電気自動車の蓄電池など5種類の電源に対応し、停電時にも電力供給をすることができるHEMSを開発したと発表した。

 今回ドコモが開発したHEMSは、電力会社から購入する電力のほか、太陽光発電や定置型リチウムイオン蓄電池、家庭用燃料電池(エネファーム)の電力だけではなく、電気自動車の蓄電池の電力を家庭電力として利用でき、5種類の電源に対応していることが特徴。

 2013年内には、日産自動車のグローバルデータセンターとドコモのHEMSクラウドとを連携し、電気自動車の使われ方や蓄電池の充電状態などの情報を取得し活用することで、電気自動車の効率的な充放電制御を自動で行うV2H(Vehicle To Home)を実現するシステムの構築を目指す。これにより、自動車として利用するだけでなく、蓄電池として効率的利用も両立できるようになり、家とクルマのエネルギーマネジメントの最適化が可能になる。

 なお、このHEMSは、総務省の被災地域情報化推進事業として仙台市が実施している「平成24年度仙台市エコモデルタウンプロジェクト推進事業(田子西地区)」において、仙台市田子西地区に建設したスマートハウス(16戸)に設置する。このスマートハウスは4月27日から5月6日までの期間、仙台グリーン・コミュニティ推進協議会が開催する住宅フェアにて展示され、イベント終了と共に建売住宅購入を考えている顧客に対し、各住宅会社から販売する。

 また、ドコモは今回開発したHEMSについて、スマートハウス建設を手掛けるハウスメーカー向けの商材として取り扱うことを検討しており、販売に向けた準備を進めていく。

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