関連記事
死後にデータを自動で削除、Googleの新サービスが話題
4月11日に米Googleがスタートした新しいサービスがアメリカで話題になっている[写真拡大]
Google+やFacebookなどが牽引する近年のSNSブームと、それを気軽に利用できるスマートフォンやタブレットなどの電子機器の普及に伴って、世界規模でインターネット利用者が増えている。
日本でも、これまでPCは利用しなかったけれど、スマートフォンに機種変更したのを機に携帯メールからGメールなどのフリーメールサービスに移行したという人も多いだろう。携帯メールと異なり、Gメールなどのサービスでは、容量の大きいデータでも比較的簡単に送れるので、写真や動画を添付して送信するのにも便利だ。
しかし、インターネットユーザーなら、一度は「もしも突然、自分が死んでしまったら、これらのデータはどうなってしまうのだろう」と考えたことはないだろうか。不慮の事故や災害、急な病気など、死はある日、ある瞬間に突然やってくるかもしれない。残念だが、生きている限り、それは避けられないことだ。とはいえ、元気に暮らしているうちから身辺整理をするわけにもいかないから、PC内のデータやメールのやり取りを逐一整理しているなんて人は少ないだろう。中には、自分の死後、家族や友人に決して見られたくないものもあるはずだ。
そんな中、4月11日に米Googleがスタートした新しいサービスがアメリカで話題になっている。それが、自分の死後や、他の何らかの理由によって長期間ログインできない状態に陥ってしまったとき、アカウントのデータを自動的に削除してくれるというGoogleの新サービス「Inactive Account Manager」だ。
このサービスは、「非アクセス期間」を3ヶ月~12が月の間で選択しておくと、その選択した期間内に一切アクセスが行なわれなかった場合には、ユーザーが死亡、ないしは何らかのトラブルでもうPCにアクセスできなくなったと判断し、データを自動消去してくれるというもの。削除の対象となるのは「Gmail」の送受信内容と連絡先、「Google+」をはじめ「Blogger」、「Googleドライブ」、「Google Voice」、「Picasa」。そして同アカウントのYouTubeのデータとなる。また、消去するのではなく、自分のデジタルの遺産を誰かに引き取って欲しい場合は、これらの全データを譲渡する事も可能だ。
残念ながら、まだ日本からの利用は始まっていないようだが、海外ユーザーの間ではすでに利用者も増え始めているらしいので、好評であればその内、日本版もリリースされるだろう。立つ鳥跡を濁さず。PC内に大切な個人情報をもストックしている時代、自分が死んだ後になってまで、恥かしい思いはしたくないという人は確かに少なくないだろう。(編集担当:重村聡)
■関連記事
・ガラパゴス化する日本の音楽業界は、世界のトレンドについていけるのか
・事実上のFacebookフォンは、HTC製スマホ
・身近に溢れるタッチパネル、その市場規模と仕組み
・電子書籍やソーシャルゲーム、市場の好調さを維持できるのか
・スマホ以上タブレット未満、「ファブレット」の台頭
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク