アイスマンは歯が悪かった

2013年4月13日 18:07

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記事提供元:スラド

約5,300年前にアルプス山中で死亡した男性のミイラ、通称「アイスマン(エッツィ)」は歯が悪かったようだ(European Journal of Oral Sciences掲載論文アブストラクトScienceNOWの記事本家/.)。

アイスマンは1991年に凍った状態で発見されて以来さまざまな研究がされてきたが、これまで歯については調べられていなかったそうだ。CTスキャンを使用した最新の調査によると、アイスマンの前歯の1本は何らかの事故で神経が死んで変色しており、荒挽きの穀物で作ったパンや粥に混じった小石を噛んでしまったものか、奥歯が欠けている。また、穀物のでんぷん質が原因とみられる虫歯や歯肉炎も発見されたそうだ。人類は石器時代の終わりから荒挽きの穀物を食べるようになったが、現代にいたるまで食物中のでんぷん質が増えるのに伴って虫歯が増えてきたと考えられるとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

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