広告収入ベースの無料音楽配信サービスは実現可能か

2013年3月19日 19:22

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 日本ではいまいち普及していないような雰囲気もあるストリーミング型音楽配信サービスだが、欧米ではSpotifyやDeezer、Groovesharkといったサービスが人気を博しているそうだ。なかでも、Groovesharkは「無料で音楽を聴き放題」というスタイルで急激にユーザーを増やしているという。

 GroovesharkはYouTubeのように、ユーザーがアップロードした音楽を配信するシステムだ。そのため、ユーザーによって他者の著作物が勝手にアップロードされて配信されているという状況らしい。このGroovesharkの現状や今後について創業者が語っている記事が日経ビジネスオンラインに掲載されている。

 米国では著作権者が削除要求を行った際に適切に削除を行えば、サービスの運営側は法的責任を問われないというデジタルミレニアム著作権法(DMCA)がある。Groovesharkはこれにのっとって運営されているため、運営側は「法的に問題無い」と主張している。また、「無料サービスであるために多数の人を集めることができ、プロモーションの場にできる」「音楽出版社側が要求するライセンス料は高額すぎる」とも述べてられている。

 当然ながら音楽出版社側は同サービスに対し「完全に違法だ」と主張、また「現時点では広告収入で運営する無料音楽配信サービスは成り立たない」とも述べている。

 スラッシュドットのコメントを読む | YROセクション | ビジネス | 著作権 | 音楽

 関連ストーリー:
音楽の売り上げは世界規模で見ると増加している 2013年03月01日
レコチョク、J-POP中心の定額制音楽配信サービスを開始 2013年01月24日
ソニー、定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」を日本でも開始 2012年07月04日
デジタル音楽業界の新たなボスたちは以前のボスより酷い 2012年05月28日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事