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東洋エンジニアリング、ロシアの製油所近代化プロジェクトを受注
東洋エンジニアリングは13日、ロシア連邦タタールスタン共和国のTAIFグループの傘下で、ロシア有数の石油精製会社であるTAIF-NK社が、同共和国ニジネカムスク市に計画している製油所近代化プロジェクトの詳細設計と調達業務を受注したと発表した。
同プロジェクトでは、米国KBR社のVCC(Veba Combi Cracker)技術を世界で初めて大型の重質残油分解設備に適用する。同設備は、製油所の減圧蒸留残油を52,000バレル/日(270万トン/年)と、減圧蒸留留出油を21,000バレル/日(100万トン/年)処理し、高い転換率で高付加価値・高品質の石油製品ならびに石油化学原料を生産するもので、2016年の完成を目指している。
ロシア政府は、輸出する石油製品の高付加価値化と、国内で使用される自動車燃料の環境基準(ユーロ5)への対応を目標に、現行の重油輸出関税率軽減措置を2015年に廃止することを計画している。このため国内の製油所は重質油改質設備の導入が喫緊の課題となっている。
東洋エンジニアリングは1960年代よりロシア・CIS圏を中心に60以上のプラント建設実績があり、ロシアでの豊富なプロジェクト実績と重質油改質分野での高い技術力が評価されて今回の受注に至った。
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