大阪ガス、シンガポールにおける産業用天然ガス販売事業に参画

2013年3月12日 10:46

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 大阪ガスは11日、シティガス社とシンガポールの産業用市場で天然ガス販売事業を共同で行うことに合意し、シティガス社が新たに設立した産業用天然ガス販売会社の株式売買契約を締結したと発表した。シンガポールでの天然ガス販売事業への参画は大阪ガスにとって初の海外におけるガス販売事業となる。

 大阪ガスとシティガス社は、昨年4月に基本合意書を締結し、シンガポールの産業用市場における天然ガス需要の開発などを目的とする合弁会社の設立について共同で検討してきた。

 今回、シティガス社が既存の顧客の契約も含めて共同ガス販売会社に産業用天然ガス事業を譲渡することなどの事業内容について合意に至ったため、シティガス社が新たに設立した共同ガス販売会社の株式を大阪ガスが49%取得(取得額は約30億円)する株式売買契約を締結した。

 共同ガス販売会社は、大阪ガスのコージェネ・工業炉に関する技術力をベースとしたエネルギーソリューションノウハウとシティガス社の持つ天然ガス販売事業インフラを活用し、化学業・食品業の顧客を中心に産業用市場での天然ガスの需要開発から販売までを行う。また、排熱の有効活用・高効率バーナーの利用などにより天然ガスの高度利用を促進する。

 なお、大阪ガスは、今回の案件を契機として長期経営ビジョン・中期経営計画「Field of Dreams 2020」の方針に従って、東南アジアを中心に同社のエネルギーソリューションノウハウを活かした事業の拡大を図っていく方針。

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