【相場熟者が答える投資相談】日本郵船は中期持続、「バルチック指数」上昇、シェールガスも

2013年3月10日 16:19

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  【問い】 日本郵船 <9101> を200円で3000株持っています。今後の見通しと対処方向をよろしくお願いします。

  【答え】 3月8日(金)は6円高の240円と前日と変わらずを挟んで4営業日続伸しています。

  2月上旬に米政府が今春にも、新型ガス「シェールガス」などの天然ガス輸出を解禁すると伝わったことが買い手がかり。LNGをはじめとする天然ガス輸送をすでに展開していますが、輸送需要が拡大するとの見方から、上昇基調を強めていましたが、ばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が7日に834と上昇。2月20日の同指数安値735から100ポイント近く上昇したことから、海運市況に底入れ感が出てきたことも後押ししています。

  足元の業績、船腹の供給過剰により海運市況の低迷は続いていますが、減速航海等各種コスト削減や老齢船の処分コスト削減が奏功。燃油価格が高止まりしているものの、円安が進行、株式市況の回復で投資有価証券評価損が大幅に減少し、13年3月期売上高は1兆8800億円(前期比4.0%増)、営業損益は190億円の黒字(同241億2400万円の赤字)、経常損益は155億円の黒字(同332億3800万円の赤字)、最終損益は60億円の黒字(同728億2000万円の赤字)と黒字転換を見込んでいます。

  株価は、資源・食糧関連として買われた2007年7月の上場来高値1276円から昨年9月12日につけた昨年来の安値132円まで大きく調整。10月1日安値134円と売り直されて目先下値確認から25日移動平均線をサポートラインにリバウンドが続いています。PBR0.69倍と割り負けしていることから、昨年3月19日につけた昨年来の高値272円抜けから上昇基調を強めると予想されます。海運市況に底入れ感、世界景気が回復の兆しを見せ始めており、14年3月期業績業績予想に対する期待もありますので、中長期で持続もと考えます(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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