東京ガスが米国産LPガス購入へ、2013年から6年間合計約40万トン

2013年2月28日 12:34

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 東京ガスは27日、米国産LPガスの購入に関する基本条件について、アストモスエネルギー株式会社との間で合意確認書を締結したと発表した。これにより、東京ガスは2013年から6年間にわたって、合計約40万トンの米国産LPガスを受け入れることになる。なお、東京ガスが米国プロパン連動価格を価格指標に適用したLPガスを購入するのは初めてとなる。

 東京ガスは都市ガスの原料などにLPガスを使用しており、供給源の多様化による安定調達、原料調達コストの低減を目的に、米国産LPガス調達に関する協議をアストモス社と進め、今回合意確認書の締結に至った。

 アストモス社は、米テキサス州ヒューストンでLPガス輸出基地を運営する米エンタープライズ社からLPガスを購入し、日本へ輸送する一部を東京ガスへ販売する。

 東京ガスは契約期間の内、2015年まではアストモス社がエンタープライズ社と既に締結している契約から調達し、2016年以降は、今回アストモス社がエンタープライズ社と締結した新規契約から調達する。いずれもアストモス社が極東向け価格指標CPと異なる米国プロパン連動価格を指標とする購入契約からの調達となる。特に2016年以降については、東京ガスは主要買主としてアストモス社の新たな購入契約締結を後押しすることで、CPと異なる価格指標でLPガスを引き続き購入することになり、こうした取り組みが世界需給をより反映したLPガス価格体系の実現につながることが期待される。

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