東北大、Android端末でネットワークをリレーする実験に成功

2013年2月27日 16:16

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 東北大の加藤・西山教授のグループが、複数台のAndroidを使った緊急時通信システムを研究している。停電時などアクセスポイントが停止してしまった際、Androidをバケツリレーして機能しているアクセスポイントまで通信するという試みだ(INTERNET Watch)。

 今回発表されたのは、GalaxyS 30台を使い、仙台市で約2.5kmのバケツリレー型通信を成功させたという話題。受け取ったパケットをすぐに別の端末に転送する技術(モバイルアドホックネットワーク)だけでなく、状況によってはパケットを端末が一定時間保持し、ほかの端末と接続できるようになった時点で転送する「遅延許容ネットワーク」という技術を組み合わせて実現したそうだ。そのため、メールの受信には5分以上かかったとのこと。

 リレー端末はリレー中使えるのか、またいま話題のTorのように悪用されないのかなど、疑問点・問題点は多そうだが、1~3年後に実用化を目指すとのこと。メールならば通信量は少なくわりと実用的なのではないだろうか? 東海大地震が起こる前にぜひ完成させてほしいものだ。

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