音楽業界低迷の本当の原因は、少子高齢化か?

2013年2月14日 18:33

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、  2012年度の音楽メディアユーザー実態調査結果が公開された(調査レポートPDF)。

 ここでは年代別のマーケットシェアも掲載されているが、CDの購入や有料配信でのダウンロードをもっとも行っているのは30~40代だそうだ。YouTubeなどの無料配信サービスでいつでも好きな時に音楽を聴けるから、若い人がCDを買わないというのも一理ある。何もメディアを所有している理由はない。極端な例では、AKB48などのファンの場合、メディアよりおまけの方が重要で複数購入している傾向もありそうだ。いっぽう50~60代については「音楽との関わり方」で「以前から知っていた楽曲しか聞いていない」や「特に自分で音楽を聴こうとしてない」と回答した割合が多く、好きなアーティストのCDを既に持っていてそれで満足しているからソフトの新規購入を行わなくなる傾向がある模様。

 YouTubeなどの無料配信サービスは、CD販売について、無名アーティストには宣伝によるプラスの影響、有名アーティストには無償視聴によるマイナスの影響があると思われ、業界全体については影響に疑問がある。音楽業界低迷の本当の原因は、不正コピーではなく、少子高齢化ということか?

 個人的には4割近くのユーザーが「現在保有している音楽で満足している」と答えている点が気になるところだ。また、金銭的な余裕の減少も影響を与えている模様。

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