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【銘柄診断】ファイナンス安織り込みPaltacは最高純益を買い直してリベンジ高に発進
Paltac <8283> は、昨年12月11日払い込みで670万株の新株式発行(発行価格918円)と100万株の株式売出しを実施、希薄化懸念を強めて窓を開けて株式分割権利落ち安値924円まで急落した。以来2カ月にわたる下値調整が続いたが、今3月期第3四半期(3Q)の好決算などを手掛かりに下げ過ぎ訂正買いが続いて、窓埋め間近となっており、分割権利落ち後高値1242円奪回から上場来調整のリベンジ高に本格発進することが見込めそうだ。
同社のファイナンスは、日用品、化粧品、一般用医薬品などの生活必需品をフルラインでホームセンターや総合スーパー向けに全国販売する中間流通業として、物流コストの削減のため大型物流センター(RDC)の全国的な構築・整備を進めており、この資金調達を目的としている。調達資金は、昨年12月に稼働を開始した「RDC中部」の設備投資・運転資金に充当、ファイナンスが即業績押し上げ効果を発揮するものであり、「良いフアインナンス」と「悪いファイナンス」があるとすれば、「良いファイナンス」と評価される。
この物流網構築で同社業績は好調に推移している。今3月期業績は、増収増益が予想され、純利益は、88億円(前期比42%増)と4期ぶりに過去最高を更新する。この3月通期業績に対して今年1月開示の今期3Q業績は、純利益が、71億5400万円(前年同期比60%増)と増益転換し、通期業績対比で81%の高利益進捗率となっており、期末にかけて上ぶれ期待も高まってくる。
同社株は、2010年3月に公開価格2200円で再上場され、公開価格を下回る2079円で初値を形成、そのあと2100円をつけたが、2011年12月には株式分割(1対1.5)の権利をスンナリ落とし、さらにファイナンス実施で下値を探った。株価は、いわば典型的な寄り付き天井となっているもので、この巻き返し、リベンジが株価政策としても注目される。公開価格は分割落ち換算値で1460円、上場来高値は1400円と計算され、PER7倍台、PBR0.5倍の割安修正からも到達可能目標となろう。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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