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東電、米国産シェールガス購入で基本合意 年間約80万トン
東京電力は、米キャメロンプロジェクトからのシェールガスなど軽質LNG(従来のLNGに比べて単位容積あたりの熱量の低いLNG)購入について、売主である三井物産と協議を進めてきたが、今回契約の主要条件について基本合意したと、6日発表した。また、同プロジェクトからの軽質LNG購入については、三菱商事とも基本合意に向けて最終的な協議を行っている。
今後、最終的な売買契約書の締結に向けて三井物産および三菱商事と協議を進めていく。これにより東電は、2017年より合わせて年間約80万トン+オプション数量(協議中)の軽質LNGを約20年間にわたり受け入れる予定。なお、価格指標には、東電のLNG長期契約としては初めて天然ガス連動価格(ヘンリーハブ連動価格)が適用される見込み。
米キャメロンプロジェクトは、センプラ・エナジー社の子会社であるキャメロンLNG社が米ルイジアナ州で操業を計画中の軽質LNGプロジェクト。三井物産および三菱商事は、キャメロンLNG社との間でシェールガス等の米国産天然ガスの液化加工(LNG生産)委託契約を協議中であり、東電と三井物産および三菱商事の間で最終的な売買契約が成立すれば、東電の軽質LNGの安定調達に大きく寄与するものと考えられている。
東電は、昨年11月に策定した「改革集中実施アクション・プラン」に掲げた、「調達数量の半分程度(最大1,000万トン/年)までの米国産シェールガスなど軽質LNGの大幅な導入拡大に向けたアクションプランの策定」という方針を踏まえ、軽質LNGの導入に向けて米国産LNGを含む複数の供給ソースを検討してきた。
今回、キャメロンプロジェクトからの年間約80万トンに加えて、複数ソースから年間120万トン程度、合計で年間200万トン程度の軽質LNGを確保したが、これは軽質LNG1,000万トン導入に向けた第一歩となる。
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