KDDI、CATV網を活用したスーパーハイビジョン映像伝送実験に世界初成功

2013年2月6日 17:33

印刷

 KDDI、KDDI研究所、ジュピターテレコムは6日、フルハイビジョン、スーパーハイビジョン(4K、8K)の超高精細映像を高圧縮して同時に伝送することが可能な映像圧縮符号化方式を開発し、CATV網を利用した伝送実験に世界で初めて成功したと発表した。

 映像圧縮符号化方式は、超高精細映像において特に効果的に働く符号化機能を新たに導入した独自方式であり、圧縮性能はH.264方式はもとより、最新の国際標準であるHEVC方式よりも優れている。

 従来のフルハイビジョンは1チャンネル、スーパーハイビジョンの4Kは2チャンネル、8Kは5チャンネルの帯域が必要だったが、今回開発した方式では従来比約1/2となる4チャンネル分の帯域でフルハイビジョン映像とスーパーハイビジョンの4K映像、8K映像の同時配信が可能となる。

 これにより、従来のCATVインターネット伝送技術を活用し、既存のCATVサービス(放送・電話・インターネット)へ影響することなくフルハイビジョン、スーパーハイビジョンの超高精細映像を配信することが可能となり、大型モニターを使用するパブリック・ビューイング等での活用のほか、家庭への配信も期待できるという。

 なお、今回の技術開発研究は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「超高精細映像符号化技術に関する研究開発」の一環として行ったもの。

関連記事