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大和ハウスがシンガポールでHEMS事業を開始、高級タワーマンションで採用
大和ハウス工業は25日、同社が開発した「ECHONET Lite(エコーネット ライト)」に対応した「D-HEMS」が、シンガポールの大手不動産開発会社等が分譲する高級タワーマンション「ECHELON(エシェロン)」に採用されたと発表した。「ECHONET Lite」に対応したHEMSが海外で採用されるのは日本初となる。
今後大和ハウスは、シンガポールの施設管理会社CBMと連携し、現地の生活スタイルに合わせたHEMSへのカスタマイズを行うとともに、「エシェロン」のマンションギャラリーに設置した「D-HEMS」を活用し、CBMが事業展開しているシンガポールおよびアジア各国を中心に販売を行う。
シンガポールにて環境ビジネスを展開するCBMは、家庭内の消費電力を見える化し、最適制御を行うHEMSをシンガポールにいち早く導入すべく、これまで海外の様々なシステムの調査を行ってきた。
その調査のなかで、CBMは、大和ハウスの家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅展示場「スマ・エコハウス」で展示中の「D-HEMS」が、部屋ごとの電力使用量を間取り図で確認できるなど生活目線に立ったコンセプトを掲げている点に注目。CBMから大和ハウスに協業の打診があり、約1年間の条件交渉や技術検証を経て今回の採用に至った。
「D-HEMS」は、大和ハウスのスマートハウスの共通基盤(プラットフォーム)を活用したアプリの一つで、「住宅API」や国内の家電・設備機器の標準規格である「ECHONET(エコーネット)」にも対応したカスタマイズ性の高さが特長。
今回販売する海外向け「D-HEMS」では、新たに開発した「ECHONET Lite」に対応したホームサーバーや、エネルギー計測装置、機器通信用アダプタを大和ハウスが提供し、システムの設置や保守、顧客サポートはCBMが行う。また、操作盤として利用する「iPad」に搭載するアプリは、CBMが「D-HEMS」のコンセプトや「住宅API」の通信仕様に基づき現地開発を行うなど、国際分業体制でシステムを提供する。
また、大和ハウスは、エアコンや照明器具などを現地のニーズにあった製品から選択できるよう、「ECHONET Lite」の海外展開を日本の家電・設備機器メーカーに働きかけていく。
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