試してから購入したい、「有料お試しサービス」が人気

2013年1月21日 11:00

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記事提供元:エコノミックニュース

 「高価な家電製品は購入前に実際に試してみたい」「自分の肌に合うか使ってみてから購入したい」そんな消費者のニーズに応える「有料お試しサービス」が、注目を集めているようだ。

 例えば、最新の人気家電を数千円で試せるインターネットサービス「おかなりレンタル」は、1カ月200~300件の利用件数があるという。利用方法としては、会員登録をして希望する商品を選択、数日後宅配便で送付される。選択できる商品は高級炊飯器や洗濯機、美容・健康家電、自転車、カメラなど。59,000円前後のお掃除ロボット「ルンバ780」なら、5日間3500円で(送料別)レンタル可能。「商品の良さを確認でき、購入意欲が高まった」「類似商品を比べることができ、満足がいく購入ができた」「サイズ感や動作音の大きさを確認できた、試してみて良かった」など、利用者の反応も上々だ。レンタル商品は、希望の日数で延長でき最長は60日まで。またレンタル回数や傷の程度に応じた価格で買い取ることも可能だという。

 また、JR横浜駅構内にある女性専用ラウンジ「リフレスタ」(30分200円)では、花王<4452>の化粧品を約140種類試すことができる。利用者は20~30代が多く、ゆっくりと座りながらゆとりを持って試せるとオフタイムはもちろん、通勤前に立ち寄る女性も多い。またカネボウ化粧品グループのリサージでは、ベーシックスキンケア「クレンジング、洗顔料、化粧液」が1週間試せるトライアルセットが人気を集めている。化粧液は肌コンディションと肌悩み別に選べる18種類を用意。「試供品で1,2回使っても本当に肌に合うかどうかは分からない。全部揃えると1万円以上かかるため、まずは気軽に購入できるトライアルでじっくりと商品を試してもらいたい」と関係者。企業も無料でサンプルを配るより、多少の金額が発生してでも消費者に実際、使用感を確かめてもらうほうが大きな販促効果が期待できると考えているようだ。

 景気低迷が続く中、利用することで後悔のない賢い買い物をサポートする「有料お試しサービス」。今後も消費者のニーズを捉えたこのサービスは、様々な分野に大きく広がる可能性を感じさせる。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

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