Google、中国でのネット検閲警告機能を廃止

2013年1月10日 11:15

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 中国には政府・共産党に不都合な情報をフィルタリングする「金盾」、通称 Great Firewall と呼ばれる検閲システムがある。Google は 2012 年 5 月に、この Great Firewall による検閲に対抗するために検閲に引っかかる単語を入力しようとすると警告メッセージを出すサービスを提供していた。しかし、この検閲警告機能は昨年 12 月に静かにサービスを終了したという (The Guardian の記事TechWeekEurope UK の記事本家 /. 記事より) 。

 今回、Google はこの検閲警告機能停止についてはなにも発表を行わなかったが、人権活動家などが警告メッセージが表示されないことに気づいたという。Google の広報担当者も 12 月に検閲警告機能が停止されたことを認めたが、中国側に配慮してコメントを控えているとしている。

 この警告メッセージは言論活動家による支援で運用されていたが、中国当局に対しての挑発にしかならず逆効果になっていたこと、対策がいたちごっこになったことから警告機能が完全には機能しなかったことなどから廃止した模様だ。

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