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東芝、横浜スマートシティプロジェクトのビル部門での本格実証に参画
YSCP全体像及び今回の実証範囲のイメージ(画像:東芝)[写真拡大]
東芝は7日、横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)のビルマネジメントシステム(BEMS)を活用した業務・商業ビル部門での本格実証として、1月8日から開始される電力のピークカット量の最大化等を目的とした冬季のデマンドレスポンス(DR)実証に参画すると発表した。
大規模なオフィス・商業ビルを群管理して、BEMSを活用し、電力のピークカット量の最大化を図るDR実証は国内で初めて。冬季の暖房用電力需要の増大などが想定される中、地域レベルでのエネルギーの最適利用の実現に貢献する取り組みとなる。
今回の実証は、地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)と統合BEMS、スマートBEMSを連携させ、前日の天気予報において最高気温8度以下が予想される場合、電力需要ピーク時にDRを発動し、電力使用を最大限抑制するもの。東芝は、DR発動を担うCEMSと統合BEMSの運用を担当し、横浜市内の対象となる大規模ビル6棟それぞれのBEMSにエネルギー最適化・効率化を指示する役割を担う。
YSCPは、日本型スマートコミュニティの構築や海外展開を実現するための取組みとして経済産業省が2010年4月に「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定し、進められているプロジェクトで、今回エネルギーマネジメントの本格実証が開始することとなる。天候・気温、インセンティブ単価(円/kWh)等の変数とDR発動によるピークカット量の相関など、さまざまな検証データを蓄積していく予定であり、今後住宅サイドへの実証範囲の拡大なども見込まれている。
東芝は、YSCPに対してプロジェクトマネジメントの立場で全体統括を担うと共に、CEMS、BEMS、ホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)、マンションHEMS等のワーキンググループ幹事としても参画し、スマートコミュニティ事業推進の主要プロジェクトと位置付け、取り組んでいる。同プロジェクトを通して知り得た知見やノウハウを、今後東北復興プロジェクトへの展開、海外のスマートコミュニティプロジェクトへの応用へと繋げていく計画。
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