大麻使用と精神病発症、双方向性の関係

2012年12月28日 07:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 これまでも、大麻使用と精神病発症の関連性について研究がなされてきたが、Leiden大学のMerel Griffith-Lendering氏は、大麻常用者が精神病を発症する傾向が高いのか、それとも精神病患者は幻覚や妄想といった症状を抑制するのに大麻を使用するようになるのか、「ニワトリと卵」論のようにどちらが先であるかに焦点を絞った研究結果を発表した(本家/.Reuters記事)。

 オランダで10代の若者2,120人の情報をもとに調べたところ、うち44%が大麻を吸っており、大麻の使用と精神病の発症が双方向性の関係にあることが分かったとのこと。例えば、16歳での大麻の使用と3年後の精神病の発症における関連性、また16歳での精神病の発症と19歳での大麻使用における関連性がみられたとのこと。若者の家族の中に、精神病を患っている人やアルコール依存症、喫煙者がいるかどうかを考慮しても、その関連性に揺らぎはなかったという。

 大麻無害説を信じる人もいるようが、特に脳が発達途上の10代の若者に対して、大麻が健康を害する危険性について警告する必要があるだろう。

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