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【編集長の視点】究極の「リターン・リバーサル」銘柄にワケあり低PER浮上も=浅妻昭治
<マーケットセンサー>
回顧談めいて恐縮だが、兜町ではかつて強気相場の渦中では証券マンは、「値幅で勝負」か、「ロットで勝負」かよく相場感を戦わせていたものである。値動きの軽い小型株にアタックして回転を効かすか、それとも大手証券がシナリオ営業で強力推奨する大型株に目一杯便乗して分け前に預かるか、どちらが投資効率がいいかテンビンにかけていたのであった。
ところが、11月14日に野田佳彦首相が解散総選挙を表明してからスタートした「安倍トレード」、「アベノミクス」以来、どうもかつてのこの証券マンたちの議論がかみ合わなくなっているようなのだ。東京電力 <9501> がストップ高したり、時価総額トップのトヨタ自動車 <7203> が、わずか1カ月で3割高して年初来高値を更新したからだ。これはもう「ロットで値幅」の一石二鳥的な超常現象が起こっているといわざるを得ないのである。
「肉は腐る前が一番うまい」とうそぶいて、天井間近の相場の爛熟期には「ロットで値幅」も起こり勝ちだが、「安倍トレード」にしろ、「アベノミクス」にしろ、まだ強気相場の初動段階のはずである。とにかく先物主導相場、外国人投資家の腕力相場の前では、一般の投資家は、脳神経と相場観を破壊されないことを心掛ける必要がありそうだ。
シャープ <6753> を筆頭にパナソニック <6752> 、ソニー <6758> が底上げしているのも、大幅赤字が経営問題まで発展している銘柄は、外国人投資家や機関投資家にはアンタッチャブルで主導権が握れるとする個人投資家の防御本能が働いているようにみえる。もちろんそこには、下げた銘柄ほどよく戻すとする投資セオリーの「リターン・リバーサル」の意識が強いことも確かである。
そこでである。「リターン・リバーサル」投資を敢行して、シャープ、パナソニック、ソニーを上回る「究極のリターン・リバーサル銘柄」が存在するとしたら、読者の皆さんはどうするだろうか。日経平均株価が、終値として4月3日以来、約8カ月ぶりに1万円の大台を回復し、目先は目標達成感や海外勢のクリスマス休暇入りで調整する展開が予想されはするが、新年相場は、強気相場の第2弾ロケットが発射される公算は格段に高まっているのである。この「究極のリターン・リバーサル銘柄」は、低PER評価にとどまっている「少々難あり」の「ワケあり銘柄」ではあるが、ぜひアプローチしてみる価値はありそうなのだ。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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