強い中にも波乱含みの師走相場、指標にトヨタ株を注目=犬丸正寛の相場展望

2012年11月30日 16:37

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【来週の相場展望】

  来週(12月3日~7日)は、『新政権選びの期待を込めた堅調な師走相場』が予想されそうだ。

  相場内部要因的には、日経平均の上値が9500円手前でやや重くなっている。それに、30日線との乖離率も4%の警戒水域に達している。このため、指数としては基調としては強いものの、高値波乱含みになるものと思われる。

  NYダウについても25日線近辺で同じように波乱の展開となっている。

  とくに、外部要因的には、日本は衆議院選挙が12月4日(火)公示、16日(日)投票で実施される。「景気対策」、「原発」、「TPP」などの課題が選挙の各党の争点となっている。中でも、最優先順位は「景気対策」だろう。

  原発はゼロであることが誰もの願いではある。しかし、LNG購入で貿易収支が悪化し、電気料金値上げが企業及び家計を直撃する。さらに、消費税も上がるなど収入の増えないなかで生活を脅かす値上げが相次ぐ。景気さえ良ければ、原発を直ちにゼロとして電気料金値上げを飲むこともできようが、これだけ景気が悪く現実の苦しい生活を考えると理想だけを追いかけることはできない。景気好転を最優先とする自民党が注目となるのは当然だろう。もう、十分に国民はガマンを強いられていることを見落としてはいけない。

  景気優先なら金融緩和だけでなく公共投資の増加の出番。とくに、最近の日本は災害列島とよばれるほど豪雨、強風などの自然災害が多発している。建築後長時間が経過した道路、橋などは多く建替えの時期を迎えている。当然、建設関連銘柄には注目が集まるだろう。電力料金値上げで省エネ関連のLEDなども注目となるだろう。

  クリマス商戦関連の消費関連にも注目だろう。また、師走特有のモチつき相場からテーマ性を備えた人気銘柄が買われる可能性もありそうだ。とくに、指標銘柄としてトヨタ自動車 <7203> の株価の動きを見ておくのがよいだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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