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ゼネコン大手4社、工事採算悪化による収益力の低下に直面する
ゼネコン大手4社(大成建設 <1801> 、鹿島 <1812> 、清水建設 <1803> 、大林組 <1802> )の2012年度中間決算は、経常利益が減益で、売上高も経常利益も最終利益も通期見通しを下方修正した清水建設、中間期は経常黒字だったが受注が不調で通期の売上高、経常利益が減少する見通しの鹿島と、中間期経常増益、通期も経常増益見通しの大成建設、大林組に、明暗二分された。
大成建設の売上高5679億円は0.9%増収だが、当初見込みを721億円下回った。しかし受注高は当初見込みを109億円上積みして6009億円に達し、通期の売上高見通しは4.3%増収の1兆3800億円で変えていない。経常利益は64.6%増の135億円で通期見通しは2.5%増の310億円。最終利益は104.3%増の30億円で、通期見通しは915.8%増の120億円だが、投資有価証券の評価損のために30億円下方修正している。
鹿島の売上高6847億円は4.0%増収だが、受注高は3906億円で前期比23.0%減。通期の受注高見込みは1兆650億円で前期比3.3%減で、通期の売上高見通しは1.2%減の1兆4400億円となっている。経常利益は12.2%増の214億円だが通期見通しは15.3%減の350億円、最終利益は50.0%増の90億円で、通期見通しは395.6%増の190億円である。通期見通しの修正はなかった。
清水建設の売上高5987億円は6.8%増収で、受注高は前期の3.5%増の5400億円だった。通期の売上高は5.5%増収の1兆4100億円を見込んでいる。経常利益は43.2%減の5Ⅰ億円で、通期見通しを当初の30%増益の210億円から7.2%減の150億円に修正した。最終利益は63.9%減の16億円で、通期見通しは284.6%増の55億円としている。通期見通しで売上高を100億円、経常利益を60億円、最終利益を45億円、それぞれ下方修正している。
大林組は売上高6533億円は19.9%増収で、受注高も4710億円で前期比で28.9%増えている。通期の売上高見通しは12.0%増収の1兆4000億円。経常利益は99.1%増の122億円で通期見通しは5.0%増の370億円、最終利益は50.6%減の56億円で、通期見通しは113.9%増の110億円となっている。通期見通しの変更はない。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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