米国一部プロバイダー、2 ヶ月後より著作権違反行為に対する警告を開始

2012年10月23日 11:20

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記事提供元:スラド

 danceman 曰く、

 米国では 2 ヶ月後より、AT&T や Cablevision、Comcast、Time Warner、Verizonといったプロバイダーが著作権侵害行為に対して繰り返し警告を表示することになるとのこと。著作権侵害行為に対する告発は著作権者が行う (CNN.com の記事本家 /. 記事より)。

 プロバイダーは、MarkMonitor と呼ばれる監視サービスを通して違法ダウンロードが行われていないかを見張ることになる。プロバイダーが著作権違反行為を検知すると、その IP アドレスを収集し (この時点では個人情報までは収集されない)、顧客にインターネット接続が違法なダウンロードに利用されていることを知らせる。その警告文には、コンテンツを合法的にダウンロードする方法など、犯罪を犯さないための情報が含まれることになるという。また、ネットワークが保護されていない場合、知らないところで無断に違法行為に利用されてしまっている可能性もあるため、インターネット接続を保護する方法などの情報も盛り込まれるとのこと。

 違法ダウンロードを続けているとこうした教示的な警告が繰り返し表示されることになるが、尚も違法行為を続けていると「学習資料」を読むことを強要したり、大きなファイルをダウンロードできないように通信速度を遅くするなど、段階的に軽度な制裁の対象となることを警告していくことになるとのこと。こうした警告を合計 6 回受けると著作権者による告発が行われるという「6 ストライク制」が採用されている (Ars Technica の記事) 。プロバイダーがインターネット接続を停止することはないとしている。顧客が不当に疑われていると抗議する場合は調査を受けることができるが、$35 の費用がかかる。

 こうした違法ダウンロード監視システムは、アメリカ映画協会とアメリカレコード協会によって設立された Center for Copyright Information が運用することになる。

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