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【相場熟者が答える投資相談】東レ、指標に割安感出るが二番天井形成で戻り売り方針
【問い】 東レ <3402> を550円で2000株持っています。かなり安くなっていますが、対処方法をお願いします。
【答え】 10月10日(水)は6円安の422円と売られ連日の年初来安値と値を消しています。
尖閣問題を端に発した日中関係の悪化、中国の景気減速の強まりから、9月中間決算越えで処分売りが続いています。9月29日付の日本経済新聞朝刊では「の2012年4~9月期の連結営業利益は前年同期に比べ4割減の380億円前後と、従来予想を20億円ほど下回りそうだ。夏以降、自動車向け部材の出荷が減速傾向にあるうえ、薄型テレビの生産回復の遅れも響く。世界景気の減速を受けて、13年3月期通期の業績予想を引き下げる可能性もある」と伝えており、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング <9983> 向けの機能性素材が、今秋冬の販売目標を昨年のシーズン比で3割増にあたる1億3000万枚に引き上げるものの反応は限定的で、業績予想の下ブレ懸念が強まり、売り優勢の展開となっています。
バリュエーション的には、今期予想PER10倍台。1株純資産の391円に接近しており、値ごろ感が出始めています。外国人持株比率は22.2%とやや高く、外部環境に左右される展開が続くと予想されますが、需給面ではヘッジファンドの12月決算期末を意識した動きが想定されます。解約する場合、45日前までに解約の通知を行うという「45日ルール」を採用していることが多いので、10月15日前後が目先の底値形成となる可能性もありますから、突っ込み警戒感は出ると思います。
株価は、震災前の11年3月高値643円、本年3月27日の年初来高値631円と買い直された後、調整が続き、震災後の3月安値444円を下回り、二番天井を形成した感があります。航空機、自動車向けの炭素繊維や水処理用の逆浸透膜に対する期待感はありますが、基本的には戻り売り方針です。400円を割り込むような場面では、リバウンド狙いでナンピン買いも。戻りは上値抵抗線の13週移動平均線までと見て、その時は保有株をいったん売却するほうが無難でしょう。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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