関連記事
【話題】米国自動車販売好調、消費に明るさ
■低金利が追い風、米国依存度の高い日本銘柄に注目
米国の消費が堅調な模様である。米調査会社オートデータが2日発表した米国の9月新車販売台数は、前年同月比12.8%増の118万8865台だった。年率換算値は1494万台で、金融危機前の08年3月以来の高水準となった。伸び率はメーカーによってバラツキがあるものの、全体としては低金利が追い風となり、08年の金融危機後に買い控えられていた更新需要が、乗用車を中心に本格化している模様だ。そして消費者心理の改善を背景に、来年にかけて緩やかな成長が続くとみられている。
また全米小売業協会(NRF)が2日発表した予測によると、米国の年末商戦期にあたる11月~12月の小売売上高(自動車・ガソリン・外食を除く)は5861億ドルで前年同期比4.1%増加するとしている。伸び率は昨年実績の5.6%増加に比べて鈍化するが、過去10年の平均伸び率3.5%増加を上回る見込みだ。大型減税失効など「財政の崖」に対する警戒感は強いが、最近の消費者心理の改善が下支えるとしている。昨年は2.8%増加という当初予測に対して実績が大幅に上回ったため、今年も当初予測を上回ることが期待されているようだ。
世界的な景気減速、特に中国や欧州の景気減速が警戒される状況だが、こうしたデータを考慮すれば米国の消費は堅調であり、世界経済を支えることが期待されるだろう。
株式市場では、円の高止まりや日中関係悪化による影響などで、輸出関連、中国関連、景気敏感関連を中心に、企業業績の下振れに対する警戒感を強めているが、米国の消費の堅調さが業績を下支える要因となりそうだ。トヨタ自動車 <7203> やホンダ <7267> など、米国市場への依存度の高い銘柄に注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【編集長の視点】騰勢一服のスギHD、2Q経常利益上ぶれと好調、上昇基調不変(2012/10/03)
・【今日の言葉】韓国と中国の違い(2012/10/03)
・急騰銘柄を徹底予想する日刊株式投資情報新聞(メルマガ無料)好評!会員が急増中(2012/07/20)
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想!日刊株式投資情報新聞(無料)メルマガ登録受付中!(2012/07/20)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク