【話題】米国自動車販売好調、消費に明るさ

2012年10月4日 10:41

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■低金利が追い風、米国依存度の高い日本銘柄に注目

  米国の消費が堅調な模様である。米調査会社オートデータが2日発表した米国の9月新車販売台数は、前年同月比12.8%増の118万8865台だった。年率換算値は1494万台で、金融危機前の08年3月以来の高水準となった。伸び率はメーカーによってバラツキがあるものの、全体としては低金利が追い風となり、08年の金融危機後に買い控えられていた更新需要が、乗用車を中心に本格化している模様だ。そして消費者心理の改善を背景に、来年にかけて緩やかな成長が続くとみられている。

  また全米小売業協会(NRF)が2日発表した予測によると、米国の年末商戦期にあたる11月~12月の小売売上高(自動車・ガソリン・外食を除く)は5861億ドルで前年同期比4.1%増加するとしている。伸び率は昨年実績の5.6%増加に比べて鈍化するが、過去10年の平均伸び率3.5%増加を上回る見込みだ。大型減税失効など「財政の崖」に対する警戒感は強いが、最近の消費者心理の改善が下支えるとしている。昨年は2.8%増加という当初予測に対して実績が大幅に上回ったため、今年も当初予測を上回ることが期待されているようだ。

  世界的な景気減速、特に中国や欧州の景気減速が警戒される状況だが、こうしたデータを考慮すれば米国の消費は堅調であり、世界経済を支えることが期待されるだろう。

  株式市場では、円の高止まりや日中関係悪化による影響などで、輸出関連、中国関連、景気敏感関連を中心に、企業業績の下振れに対する警戒感を強めているが、米国の消費の堅調さが業績を下支える要因となりそうだ。トヨタ自動車 <7203> やホンダ <7267> など、米国市場への依存度の高い銘柄に注目しておきたい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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