米国の中学生の作った気球が成層圏に到達、写真撮影と機材回収に成功

2012年10月2日 07:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米ニューハンプシャー州に住む中学生が作った気象観測気球が成層圏までの到達、さらに写真撮影にも成功したらしい。気球は成層圏への到達後気圧の低下に伴って破裂したが、搭載していたカメラなどはパラシュートで降下させ、無事回収できたという。カメラは1000枚以上の写真撮影に成功していたとのこと(CNNの記事)。

 同様の気球技術はNASAでも使われているが、専門家によると国の気象観測気球でも、普通はここまでの高度には到達できない」とのこと。製作したジャック・マイロンさん(14歳)は気球をできるだけ高く飛ばすため、積み荷の重さとのバランスを考慮して気球のヘリウム密度を計算。大気圏上層の気温がセ氏マイナス55度まで下がることもあると知り、カメラのバッテリーを温めるためのカイロも添えたという。また、打ち上げ時期はジェット気流の影響が少ない8月25日にしたなどの工夫が行われていたという。

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