東芝とホンダ、スマートコミュニティー分野で協力関係を構築

2012年9月21日 12:33

印刷

 東芝は21日、本田技研工業がさいたま市で実施しているスマートホームシステムの実証実験に参画すると発表した。今後、両社はスマートホームでのエネルギー最適化などを目的とした実証実験を共同で推進する。

 ホンダは、2012年4月から、さいたま市の「E-KIZUNA Project」の取り組みの一環として、埼玉大学隣接地のスマートホームシステム実証実験ハウス2棟で、モビリティーを含めた日常生活領域でのさらなるCO2排出削減を目指した実証実験を行っている。

 今回、2013年度中に完成予定の3棟目に両社のエネルギーマネジメントシステムを導入し、ECHONETLiteに対応したスマート家電、太陽光発電システム、ガスコージェネレーションシステムといった創エネルギー機器、家庭用蓄電池や電気自動車(EV)の制御により、日常生活のエネルギーマネジメントの最適化と災害時の電力供給を両立できるスマートホームシステムの構築を目指す。

 実証実験では、東芝がスマートメーターを活用し、この3棟をつないだコミュニティー内のエネルギーマネジメントや家庭内機器の制御を、ホンダがEVや創蓄エネルギーを担当し、両社のクラウド連携、機器間の相互接続性の実現、EVに搭載した二次電池「SCiB」のリユースに関しても検討していく。

 両社は、東芝が持つ家庭内外の機器ならびにそれらを統合的に制御するエネルギーマネジメント技術と、ホンダが持つモビリティー、テレマティクス、創蓄エネルギー機器関連技術の連携による最適なスマートホーム・スマートコミュニティーの構築を目指す。また、両社は今後、スマートコミュニティーにおける顧客の安心と快適な移動と生活を実現する技術実証と協業ビジネスモデルの確立に向けた協議も行っていく。

関連記事