日銀が追加金融緩和を決定、資産買い入れ基金を10兆円増額

2012年9月19日 19:47

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 日本銀行は19日、本日開催された政策委員会・金融政策決定会合において、追加の金融緩和策を実施することを全員一致で決定した。

 具体的には、資産買い入れ等の基金を70兆円程度から80兆円程度に10兆円程度増額する。基金の増額に当たり、買い入れの対象は短期国債(5兆円程度)および長期国債(5兆円程度)とする。

 また、資産買い入れ等の基金の増額は2013年12月末を目途に完了する。このうち、短期国債の増額は2013年6月末を目途に完了する。長期国債の増額は2013年12月末を目途に完了する。これにより、2012年12月末時点、2013年6月末時点および2013年12月末時点における基金の規模は、それぞれ65兆円程度、75兆円程度および80兆円程度となる。

 さらに、長期国債の買い入れをより確実に行うため、当該買い入れにおける入札下限金利(現在、年0.1%)を撤廃する。社債の買入れについても同様とする。

 次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針については、「無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0~0.1%程度で推移するよう促す」ことを全員一致で決定した。

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