HGST、ヘリウムガスを充填した「シールド・ドライブ」を発表

2012年9月15日 21:05

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 HGSTは9月13日、ヘリウムガスを充填したHDDのプラットフォーム「シールド・ドライブ」を発表した。同日開催されたWestern DigitalのInvester Dayでは、製品のデモンストレーション展示も行っている。同社は2013年中の製品化を目指す(プレスリリースPC Watchの記事Computerworldの記事本家/.)。

ヘリウムの気体密度は空気の約7分の1と低いため、プラッターを回転させるための消費電力を大幅に低減できるほか、ヘッドやプラッタに与える流体力が減少することにより、7枚プラッタ構成を実現できるという。デモンストレーション展示では、通常のHDDと並べて消費電力が23%低減することを実証したとのこと。現状よりも2枚多いプラッタによる容量増加を考慮すると、消費電力を1TBあたり約45%低下させることが可能だという。また、空気よりも低い流体力と高い伝導性があるため、静音性や動作温度の低減にも利点があり、動作温度が摂氏4度低くなることが実証されているとのこと。

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